イベント

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2019年
10月18日
函館・まるたまスクエアーにて浜野佐知監督トークショー開催

2018年
9月27日
仙台国際センターにて「日本心理学会第82回大会」に浜野監督が登壇
シンポジウム:女性の性のニーズと自己決定
9月8日
朝日エル会議室にて「性と健康を考える女性専門家の会」勉強会で浜野監督が講演

2017年
11月30日
かわさき市民アカデミー 短期集中講座「映画監督の映画論」にて講演&伊藤俊也監督と対談
11月20日
早稲田大学大隈小講堂にてシンポジウム「映画監督と時代~沖縄から問われること~」にパネリストとして参加。
10月20日
文化庁海外派遣監督の映画祭にてシンポジウム「海外で映画を学んで」にパネリストとして参加。
 他にパネリストとして伊藤俊也監督、山本政志監督、すずきじゅんいち監督、三浦淳子監督、鎌仲ひとみ監督、舩橋淳監督が参加、普段あまり繋がりのない劇映画やドキュメンタリーの監督たちが一堂に会して非常に刺激的なシンポジウムとなった。
8月11日
第4回 釧路生命倫理フォーラム
 8月7日から11日まで釧路市観光国際交流センターで〝老人世代の「性」を問い直す″をテーマに開催された、釧路生命倫理フォーラムで「高齢女性の性愛」をテーマに『百合祭』のダイジェスト版上映と講演

2016年
10月1日~2日
尾崎翠生誕120年記念イベント「尾崎翠と、追憶の美し国へ」
 鳥取県岩美町主催で開催された記念イベント。岩美町中央公民館に200人を超える町民、県民の皆さんが足を運んでくれ、最後まで熱心に参加してくださったのはうれしかった。全国からも40人限定でツアーを組んで募集したが、関東や関西、中国、四国、九州などからも申し込みがあり、あっという間に締め切りとなって、うれしい悲鳴となった。
(公式HP=http://osakimidori120anniv.link/
 10月1日(土)
 第一部=岩美町中央公民館にて村田喜代子さん講演、映画『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』上映&吉行和子さん&浜野佐知監督対談
 10月2日(日)
 第三部=尾崎翠ゆかりの地巡り

2015年
11月22日
武蔵野プレイスにて「百合祭」上映とジェンダー学の西山千恵子さんと対談
10月11日
第35回 日本性科学会学術集会 「性のディスクールを超えて~中高年からの性を謳歌する」にて講演
9月25日
北京電影学院にて「Body Trouble」上映とトーク
7月11日
尾崎翠フォーラムにて「世界にはばたく尾崎翠」をテーマに講演
(講演内容は、こちら
『BODY TROUBLE〜男が女になるビョーキ?』の公開を機に、「浜野佐知ジェンダー映画祭」を開催しました。
2013年、渋谷で盛り上がった「浜野佐知映画祭」の第二弾です。
2014年
12月20日
原一男監督主宰のnew CINEMA塾にて、『Body Trouble』の上映&「女という身体」をテーマに、信友直子さん(TVディレクター)と長島有里枝さん(写真家)と対談
11月29日
世田谷区生涯大学公開講座にて「100歳まで瑞々しく生きる!」をテーマに講演
5月17日
青山学院大学公開講座「女性と創造力」にて「現代日本における女性と創造力:文学・映画・社会運動をめぐって」をテーマに講演

2013年
6月23日
武蔵野市男女共同参画フォーラムにて、映像作家の根来祐さんと対談

2012年
7月8日
鳥取の尾崎翠フォーラムにて「翠から百合子、芳子へ~映画で撮るモダン女性作家たち~」をテーマに講演
6月22日
広島大学公開講座にて「近代の女性作家とセクシュアリティ&ジェンダー、映画に描かれる文学」をテーマに講演
4月29日
熊本にて「百合子、ダスヴィダーニヤをめぐって」をテーマに伊東比呂美さんと対談

2011年
11月28日
新潟市ユニゾンプラザにて「女が映画を作るとき」をテーマに講演
11月27日
鶴岡をよくする女性の会にて「女が映画を作るとき」をテーマに講演
11月27日
山形県庄内郵便局長会同婦人会合同研修会にて「女が映画を作るとき」をテーマに講演
10月17日
映画と旅研究会例会にて「女が映画を作るとき」をテーマに講演
10月15日
目黒区男女平等・共同参画センターにて「女が映画を作るとき」をテーマに講演
9月25日
レインボープライドにて溝口彰子さんと対談
3月6日
「百合子、ダスヴィダーニヤ」とわが映画人生を語る
日時 3月6日(日)午後1:30~3:30(受付 1:00)
場所 ちば中央コミュニティセンター5F 美術視聴覚室
講師 浜野佐知監督
参加費 500円(コーヒー・ビスコティ付き)
内容 試写会まぢかの「百合祭、ダスヴィダーニヤ」を映像で紹介し、浜野監督の波乱にみちた映画人生を語ってもらう。
主催 浜野監督を応援する会
協力団体 「ウーマンネットちば」「男女平等参画ちばの会」「映画と文化フォーラム」

1月27日
早稲田大学主催・公開講演会
元々ピンク映画監督として出発した浜野佐知氏は、1998年に大正期の女性作家尾崎翠原作『第七官界彷徨』の製作以降、日本には稀なフェミニズム的映画製作者として内外から高い評価を得ています。現在は、やはり大正期の女性作家、宮本百合子のレズビアン的愛を描く『百合子、ダスヴィダーニヤ』を製作中で、日本の男性中心的映画界で女として映画をつくることの困難と意義について話をしてくださいます。発表後、質疑応答の時間も設けますので、奮ってご参加ください。
講師:浜野佐知
日時:1月27日(木)2時限(午前10時40分~12時10分)
場所:早稲田大学 早稲田キャンパス9号館303教室(新宿区西早稲田1-6-1)
入場無料
一般・学外の来聴者歓迎いたします
後援:テーマ・カレッジ「ジェンダー研究」
お問い合せ:早稲田大学 教育学部 小林富久子研究室(03-5286-1536)

2009年
12月11日
ヒロシマ平和映画祭
 2009年12月11日(金)、ヒロシマ平和映画祭のクロージング・オールナイトのトップで浜野監督の『やりたい人妻たち』(新東宝映画)が上映されました。会場は、インディペンデント系の作品を多く上映する横川シネマ。女性客も多く、上映後のティーチ・インは、浜野監督もノリノリで、「エロス&ピース!」と大いに盛り上がりました(笑)。
ヒロシマ平和映画祭のポスター。
「無職と平和」、「日常性に噛みつけ!」
と何とも過激なテーマだ。
映画祭のカタログ。
2009年11月20日から12月11日まで
「核」から「性」まで多岐に亘る映画が
上映された。
「平和とピンク」のコラボを実現した仕掛け人、
高雄きくえさん。
「やりたい人妻たち」の上映前に熱い想いを
語ってくれた。
上映後のトークでノリノリの浜野監督。
上映会場の横川シネマの前で、
映画祭スタッフの皆さんと。
ヒロシマ平和映画祭・ガイドブックより
 男が男であるための性的欲望三原則は、「ペニスの大きさ」「硬い勃起」「射精の回数」だそうである。そこには「男の性的欲望」は当然疑いようもないこととして前提されている。だが、そのとき「女の性的欲望」は視野に入っていないどころか、否定されてもいる。
 そんな「男の神話」を見事に覆してくれる作品のひとつが、この『やりたい人妻たち』である。いや、的場(浜野佐知)作品に共通しているものであり、男性がつくるピンク映画と違うところでもあるが。
 「やりたい」という欲望表現を禁じられてきた女の、性的欲望全開、全肯定なこの作品。ことに「人妻」というところに象徴されているようにも思う。とかく結婚とは「女を性的に所有すること」だと錯覚する男たちが多く、夫婦間レイプがなかなか法的にも認められにくいという現状がある中で、だからこそ「性的欲望を禁じられた人妻」というアイテムが市場に受け入れられていくのかもしれない。観客はほとんどが男たちである。
 レイプ同然にセックスを強いた夫に嫌気がさした亜矢と、近所のやはり人妻のケイとのセックスツアーから始まり、亜矢とケイのレズビアン関係という同性への欲望の全肯定、(たぶん離婚を決意した)亜矢が颯爽と街を歩くシーン・・・。こうした展開には、女たちを観客に引き込む監督の「女への愛撫」がある。
 「市場の欲望」という装置の中で、スリリングに自らの視線をつくりあげ、鍛え上げた監督のタフさは、また「暴力」について考えるときに必要とされるものではないか。わたしはそう思う。
 「私にとってピンク映画は男中心の性的価値観との闘いの現場でもあり、また女たちの肉体に対する視覚的な愛撫でもあった」(『文学史を読みかえる7・リブという<革命> 一変種としての、私はピンク映画監督』)
 これは、ピンク映画を30年近く、300本つくった日本の女性監督・浜野佐知さんの、核心の言葉である。
(高雄きくえ)

12月11日
広島県女性総合センター・チャレンジ支援セミナー
「生涯チャレンジ!~映画監督として生きる~」
 2009年12月11日(金)、広島県女性総合センター・エソール広島で、チャレンジ支援セミナーとして、公開講演会「「生涯チャレンジ!~映画監督として生きる~」が開催され、浜野監督の講演が行なわれました。
会場となった
広島県女性総合センター・エソール広島。
主催者としてご挨拶をする、吉村幸子理事長。
『百合祭』のダイジェスト版を上映した後のトークに、会場からは全編が観たい、との声が。

5月30日
東洋英和女学院大学2009年度研究会・連続講座
「作品にみる生と死」
 2009年5月30日(土)、東洋英和女学院大学・死生学研究所主催の公開連続講座で、映画『百合祭』のダイジェスト版(20分)が上映され、「映画における高齢者の愛と性」と銘打った浜野監督の講演が行なわれました。
講演前に浜野監督のプロフィールを紹介する、
大林雅之教授。
大学生から社会人まで幅広い参加者に
映画におけるエイジング差別について語る
浜野監督。
アンケートより
高齢女性の性という新しい分野に挑戦した勇気と意義が分かった気がしました。社会は、人間の自由を保障できればできる程、発展しているのかも知れません。女性の高齢化とセックスは、新しいテーマであり、今後も新しいテーマを開拓し続けて欲しいと願っています。
(66才・男性)

長年タブー視され、関心を寄せられなかった高齢女性の性に真正面から取り組み、映画化された浜野監督の勇気と英断、すばらしいと思います。それと同時に私自身50才の時に(現在59才)閉経して以降、主人とセックスレスの状態(私の方が拒否的)が続いており、それほど疑問にも思わず生活してきましたが、今回この映画を観、監督の講話を聞き、主人の性的欲求を含め、改めて自分達の性生活について考えさせられました。50代、60代、70代~の男女のセクシュアリティについて知りたいとも思いました(この部分は、あまりマスコミ等に取り上げられてないこととも関係しているとは思いますが)。

貴重な機会ありがとうございます。現在、臨床心理学を勉強している大学院生です。高齢者のカウンセリングをテーマにしています。人間はいくつになっても性が大事で、それがないと生きていけないのだと思いました。(27才・男性)

今日の映画を観て、これまで高齢者の方の性について偏見があったことに気付きました。吉行和子さんの演技が、映画をドロドロした感じにしなくて、案外あっさりと受け入れられました。人間としてとても自然なテーマなのだと思いました。今日、この映画を観ることが出来、本当に良かったです。ありがとうございました。(51才・女性)

本当に初めて観たジャンルの映画に驚きました。実際映画を観ただけでしたら、本来のメッセージを受け止め理解することが難しかったと思いますが、浜野さんのお話の中でこの映画の素晴らしさを感じることが出来ました。まだまだ私ほどの年齢では分からなくて当然だと思いますが、映画祭時に出会った男性のお話ですとか、主演を務めた吉行和子さんとのエピソードを聞いて、人生、愛における年齢、性に限りはないと感じることが出来ました。年寄りに対する現代の差別、性に関する根強い差別は今後絶対に取り上げられる時代に入るのではないかと思います。高齢化社会の日本において、高齢者一人一人が主人公となり、生をまっとうできる社会でなければいけないな、と感じました。(21才・女性)

「百合祭」は私にとって少し理解し難く、衝撃的な内容でした。私たちの年代にとって男性を選ぶのは生涯の伴侶をきめるような感じで、その男性に執着して、まさか、他の女性とその人とのSEXについて話すなんてことは考えられませんでした。しかし、一人一人の女性を、その人自身の個体として認めて受け入れてもらえると、高齢者の女性も三好のような男性も受け入れるという相互の関係は新鮮でとても興味深いものがありました。閉経してしまうことは、女性としての機能の喪失だと言う人もいますが、私はこの映画を観て、「性の解放」を感じました。SEXは高齢者になれば「生殖行為」にはならないけれど、性を意識することは年を取っても女でいられる秘訣だと思います。高齢者になると結婚にこだわらなく、自由な感覚で生きていけると、そうポジティブに考えることが出来ました。年をとっても女であることを捨てたり諦めたりせず、SEXという行為に至らなくても女であるという意識を持って生きていくことを今回の講義で学ばせて頂いた気がします。(21才・女性)

興味深い内容でした。映画の広報活動をもっと熱心にした方がよいと思いました。
(54才・女性)

質問を出そうと思ったのですが、突然で聞くことが出来ませんでした。旦々舎のHPを見て百合祭についていつか聞きたいと思っていました。今日は聞くことが出来てよかったです。私は、ETV特集で初めて浜野監督を知り、興味を持ってHPはチェックしています。いつか全編観てみたいです。実際は若くて、年よりも若くてびっくりしました。今後も元気で活躍してください。

私も本日の映画の内容の最後はショックを受けました。質問コーナーである方が話していた、性を抜きにして女性の強く生きる姿に私は賛成したいと思いました。しかし、性という問題は、人間の一生の中で大切であるということのメッセージは受け取らせていただきました。
(56才・女性)

大人向けの講座で今回も有意義でした。「性愛を楽しむ(女性)高齢者」のモデルが、今後世の中にどのように形成され、流通するのかそんなことに関心を抱きました。75才以上の高齢者が確か10人に1人になったとの報道がありましたが、「ババアのセックス」についてもそれなりに大きなマーケットを抱えていると言えるのではないでしょうか。(48才・男性)

NPOで福祉関係に携わっているが、高齢者認知症、高齢者グループホーム関係者から聞いた話とダブッテ見せていただいた。(70才・男性)

自分も女性である以上、どんな高齢者になるかと考えると、人事とは思えず、考えさせられました。(38才・女性)

大変面白く、また自分の中にも新しい風を入れられたように思いました。監督のお話する様子にもひき込まれました。ありがとうございました。

自分も高齢者の仲間入りしているのに、性の問題を自分にとってはタブーとしてきました。浜野監督の映画を観せていただき、新しい視野が開けました。自分の歴史を反省しても、愛の名のもとで人をただしたりしましたし、愛の名で他人から騙されもしましたので、愛とは何かを強く考えさせられております。この迷いを持って人生を続けるのだろうと思っています。ありがとうございました。(64才・男性)

私は、セクシュアリティ(特にセクシャルマイノリティといわれる分野)について学んでいます。普段学んで活動している中では社会に多様な性があるのだ、ということを伝えたり出来るようにしているのですが、今回の講義を聞いてセクシャリティについて考える時に無意識のうちに高齢者の人たちは視野に入れなかったと気付いた。「性」がいかに「生」と結びついているか考えさせられた。今後学んでいく上で課題にしていきたい。死生学について学びたくて来たのに、こんなに内容濃く学ぶことが出来、感謝しています。ありがとうございました。
(19才・女性)

3月27日~28日
シンポジウム「尾崎翠の新世紀-第七官界への招待-」
 2009年3月27日(金)、28日(土)の2日間に亘り、日本近代文学館で東京では初めての尾崎翠シンポジウムが開催されました。
 主催は、「尾崎翠の新世紀」実行委員会&鳥取県で、浜野監督が実行委員長を務めました。
3月27日(金)
13:00 開会挨拶
13:15 【講演】 川上未映子氏(作家)
「いったい、第七官界って何のことやと思います?」
15:00 【朗読】 澤登翠氏(活動弁士)
「アップルパイの午後」
(ギター伴奏:湯浅ジョウイチ氏)
3月28日(土)
10:00 【映画】 「こほろぎ嬢」上映
(原作:尾崎翠「歩行」「地下室アントンの一夜」「こほろぎ嬢」)
浜野佐知監督、鳥居しのぶさん、室井誠明さんのトーク
13:00 【講演】 池内紀氏(ドイツ文学者・エッセイスト)
「尾崎翠の新しさ」
14:45 【パネルディスカッション】
「尾崎翠文学によせて-<少女>と<幻想>の交差」
司会:管聡子氏(お茶の水女子大学教授)
パネリスト:吉野朔実氏(漫画家)
       高原英理氏(作家・評論家)
       木村紅美氏(作家)
シンポジウムの会場となった、
東京都目黒区駒場の日本近代文学館。
開会式で挨拶する浜野実行委員長。
実行委員長の挨拶
 皆さま、ようこそ「尾崎翠の新世紀~第七官界への招待」においでいただきまして、ありがとうございます。
 この度、実行委員長を務めさせていただきました、浜野佐知です。
 1年間にわたって準備してまいりました今回のシンポジウムですが、このようにたくさんの皆さまにおいでいただき、本当に感謝しています。
 1896年という、19世紀に生まれた尾崎翠が、20世紀を経て、新しい世紀に入った。そのことを、尾崎翠の作品を愛する皆さまたちと、共に語り合い、今を生きるわたちたち私たちにとって、どのような読み方が可能なのか、考えてみたいというのが、このシンポジウムの発端でした。
 今回準備いたしましたプログラム、2本の講演とパネル・ディスカッション、それに朗読は、今、尾崎翠について、この方にお話を伺いたいという、最高のメンバーにご参加頂けたと、自負しております。

 私は映画監督ですが、尾崎翠の作品と人生に惹かれ、98年に『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』、06年に『こほろぎ嬢』という2本の映画を製作しました。
 98年に最初の映画を作った頃は、一部の熱烈な読者や研究者以外、ほとんど知られていなかった尾崎翠ですが、同年に筑摩書房から上下卷の定本が出版され、また、01年からは地元鳥取で、「尾崎翠フォーラム」が開催されるようになりました。
 あの年、尾崎翠は新しく羽ばたき始めたのだと思います。
 そして、11年を経て、今年東京から初めて尾崎翠を発信することが出来ました。
 やっとここまで来たのだと、感無量の思いでおります。
 今回のシンポジウムでも、予約の受付を開始した途端に、定員に達するという事態になり、実行委員一同うれしい悲鳴をあげました。
 尾崎翠を愛する人たちは、普段は雲や霞のように、どこにいるのか分からないけれど、実は、尾崎翠につながる地下水脈があって、そこから出現してくれているのではないか。
 私たちは時代を隔てても、地下水脈でつながった、「尾崎翠の娘たち」なのではないだろうか。そんな気がしています。
 21世紀の今、私たち「尾崎翠の娘」が、手を携えて、尾崎翠を未来に向かって繋げていく。このシンポジウムが、その最初の力になれば、と願っております。
 本日は、本当にありがとうございました。どうぞ、この2日間、尾崎翠ワールドをお楽しみいただければ、幸せに思います。

吉行和子さんからのメッセージ
・シンポジウム「尾崎翠の新世紀」に寄せて

 1998年、私は『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』という映画に出演した。尾崎翠については、妹の理恵が愛読していたので知っていた。作品もずい分前だが読んだ記憶はある。しかし今回、改めて全作品を読み、これはすごいと感動した。映画に出ることにしてよかったと思った。そうでもなければ、これほど熱心に読まなかっただろう。
 「第七官界彷徨」はやはり代表作だけあって特に凄かった。まず面白い。笑える。切ない。この作品を書き上げたとき、彼女の座っていた畳は腐っていた、とあったが、充分納得がいった。そうでなくては、と思った。だから読んだ者をこれだけ巻き込む力があるのだ。

 翠は明治29年生まれ、10代の終りから小説を書き、35歳で「第七官界彷徨」を書き上げる。昭和6年の話だ。そして昭和46年に75歳の生涯を閉じた。
 「このまま死ぬのならむごいものだね」とつぶやいたと言われている。
 こういう作家が、かつて日本にいたのだ、と私は感慨深かった。インターネットで彼女は、「あぐり」で知られるようになった吉行エイスケと同時代の作家、と紹介されていると聞く。

 そして、8年後の2006年、私は再び尾崎翠作品を映画化した『こほろぎ嬢』で鳥取の地を踏んだ。
 尾崎翠を大好きだった私の妹の理恵は、この映画を観るのを楽しみにしていた。しかし、5月に逝ってしまった。
 その日、何度も目を開けて私を見た。もう言葉を発する力もなかったけれど、もしかしたら、このまま死ぬのならむごいものだね、と言いたかったのかもしれない。

 シンポジウム「尾崎翠の新世紀-第七官界への招待」が開催されることによって、尾崎翠が多くの人達に読まれればいいのに、と思う。あのえもいわれぬ感動が、多くの人達の胸の中に入っていくことが出来たら、小説というものも面白い、と思うに違いない。

吉行和子(女優・エッセイスト)

2008年
8月2日~3日
「映画監督・浜野佐知の全貌」ピンク映画上映&トークショー
 2008年8月2日(土)、3日の2日間に渡って、神戸市新開地の神戸アートビレッジセンターで「映画監督・浜野佐知の全貌~尾崎翠からピンク映画まで~」と銘打った特別イベントが開催され、浜野ピンク2本が上映されました。
 上映作品は『SEX捜査局・くわえこみFILE』(2006年・オーピー映画)と『SEX診断・やわらかな快感』(2008年・オーピー映画)。2日の上映終了後には、関西ピンク映画情報誌「ぴんくりんく」代表の太田耕耘キ氏と「女がポルノを楽しむ時」のタイトルでトークショーが行なわれました。
「西の浅草」と言われる神戸・新開地を
拠点に、映画、演劇、音楽、美術など
さまざまなアーティストたちに制作&発表の
場を提供する神戸アートビレッジセンター。
地域に根ざした創造型芸術文化施設だ。
ピンク映画も含めた全国初のイベント
「映画監督・浜野佐知の全貌」の
企画者であり、神戸アートビレッジセンター・
ディレクターの樋野香織さん。

ピンク映画、初めて、拝見しました!
「やわらかい・・・」の方は、バリバリ女性問題を描き、DVあり、セリフの1つ1つが直球で女性の自立で、これを映画館でおじさんたちがみてるのか~と思うと、おかしくなってきました。さすが浜野監督です!


若い女性や高齢男性、カップルで
埋まった客席。皆さん、初めて観る
ピンク映画とトークに興味津々。
ピンク対談は2度目の浜野監督と
太田耕耘キ氏。
漫才のような掛け合いでトークも絶好調。

初めてみたピンク映画の感想はあえてひかえますが(笑)、ますます浜野監督のファンになりました。
他のピンク映画を知らないので、比較のしようが無いのですが上からのカメラ目線がイロッぽかったです。
女性の身体の丸みが美しく絵になっていて、好きな構図でした。
同行の友人も楽しんだようでした。


関西R-18映画情報フリーペーパー
「ぴんくりんく」編集発行人にして、
モンゴル文学の専門家。
ピンク映画の歴史を語らせたら
彼の右に出る者はいない・・・とか。
念願の一般館での上映に
うれしそう&楽しそうな浜野監督。
やっぱりピンクはホームグラウンド、ですね!

ピンク映画を観た感想としてはまず、どのシーンにも違和感や不快感がナイということ!
これはまさに浜野さんだからこそできるワザですね。女性視点なので、普通エロDVDとか観てたら感じるであろう「このシーンはちょっと・・・」がない。かといってイやらしさが薄いのかというと、そんなことはなくって、思わずジュルっとくる場面も多々ありましたことをここに白状いたします。


みゆブログ
http://kansai.talentnavi.biz/miyu/1084

6月22日
「映画監督・浜野佐知の仕事」交流会
 2008年6月22日(日)、埼玉県鶴ヶ島市の「シネプレックスわかば」で前日の「第七官界彷徨-尾崎翠を探して」に引き続き、「百合祭」「こほろぎ嬢」の上映が行なわれ、その後、わかばウォーク内の会場で藤縄善朗鶴ヶ島市長を始め、ハーモニーふれあいウィーク実行委員の皆さんや観客の皆さんたちとの交流会が開催されました。
交流会に集まってくださった皆さん。
藤縄善朗鶴ヶ島市長の姿も。
「百合祭」トーク、「こほろぎ嬢」舞台挨拶と
続いたが、まだまだ話す浜野監督(笑)。

 「映画監督・浜野佐知の仕事」の全てに参加してくれた宝井誠明さん。『こほろぎ嬢』上映前には舞台挨拶も。佐田三五郎役(第七官界彷徨-尾崎翠を探して)、土田九作役(こほろぎ嬢)の雰囲気そのままで、皆さんの人気者に。

爽やかな笑顔で大人気の宝井誠明さん。 司会を担当してくれた、
女性学の西山千恵子さん。
影の仕掛け人、
「つるがしまフィルムパートナーズ」代表の
宮崎晃一さん、さて、その正体は?
「シネプレックスわかば」支配人の
蝦名栄治さん。
美しい上映をありがとうございました。
トークの後は、生ビールでカンパ~イ! 少し酔っ払ってきた?(笑)。
「ハーモニーふれあいウィーク」
実行委員の皆さん。
左から実行委員長の
清水はるみさん、平井教子さん、
つるがしま女性センターの中野波津己さん、
西山千恵子さん、蝦名支配人。
(おまけ)「ハーモニーふれあいウィーク」の
寸劇で「ダメ亭主」を演じる藤縄善朗市長。
なかなかの演技力でしたが、
ご本人はこっぱずかしいと大テレでした(笑)。

5月17日
「映画監督・浜野佐知の仕事」制作発表キャンペーン
 2008年5月17日(土)、埼玉県鶴ヶ島市の「シネプレックスわかば」で、鶴ヶ島市が毎年開催している男女共同参画イベント「ハーモニーふれあいウィーク」の一環として、映画館と市民と行政のコラボレーションをテーマに実現した「映画監督・浜野佐知の仕事」の制作発表キャンペーンが行われました。
キャンペーン会場は、
東武東上線「若葉」駅から続く
「わかばウォーク」2Fの
シネコン「シネプレックスわかば」のロビー。
記者会見前に劇場入り口で宣伝する
「つるがしまフィルムパートナーズ」の皆さん。

 出席者は、浜野監督、藤縄善朗鶴ヶ島市長、蝦名栄治シネプレックスわかば支配人、清水はるみハーモニーふれあいウィーク実行委員長の皆さんで、地元ケーブルTVの撮影も行なわれました。

記者会見中の浜野監督。
右隣が藤縄善朗鶴ヶ島市長。
力の入ったスピーチをしてくれた
藤縄善朗鶴ヶ島市長。
右端が蝦名栄治シネプレックスわかば支配人。
左端が清水はるみハーモニーふれあい
ウィーク実行委員長。
藤縄善朗鶴ヶ島市長のスピーチ
 柳田國男の著作に「妹(いも)の力」というのがあります。
 女性は一見弱いが、霊的なものを含めて力を秘めている。ちょうど尾崎翠が文壇にいた時代がそうだった。女性の力は飽くまで秘められていた。
 しかし、今はその力を顕在化させる時代ではないかと思います。浜野監督のような「アネゴの力」を発揮されている女性が、様々な文化の光源となっている時代だと思います。

3月15日
ライブセミナー・女性と仕事 『映画監督の仕事』
 大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)で1998年から開催されているライブセミナー“女性と仕事”。その記念すべき50回目に「映画監督の仕事」として浜野監督が講師として招かれました。
大阪府立女性総合センター

 セミナーに行くまで私は、正直浜野さんがどんな人なのかあまり知りませんでした。しかし、席について座って5分で、私はもう完全に浜野さんワールドへ・・・。今までの人生史上、一番といってもいいほど、人の話に集中し、貪るように聞いていました。
 浜野さんの強いエネルギーと信念には、心が打たれっぱなしでした。異例の人生を突き進み、どんな困難の壁も打ち破っていける強さと飾らないぶっちゃけた人柄に、私はグングン惹きこまれていきました。
 女性なら誰もが持つような(たとえ無意識下であるとしても)、女性の本音の部分をクリアなカタチに表してくれ、声に出して叫んでくれる貴重な人。セミナー中は、「そうだ!そうだ!そうだ!」と、何度首がもげるほどうなずいたでしょうか!
 セミナー終了後、すぐに書店に走り、「女が映画を作るとき」を購入。その後、数軒の書店を巡り、「尾崎翠」も購入。もう止まらない!というかんじで入り込んでいきました。
 今は、浜野監督のピンク映画からすべて、どーしても観たい!いや、探しても観るぞ!というかんじです。


今までに登場した「仕事」
 新聞記者、建築家、脚本家、公務員、ライブラリアン、弁護士、映画プロモーター、アナウンサー、書店員、外資系社員、技術系社員、編集者、NPO職員、プロデューサー、領事館職員、旅行業、シンクタンク研究員、フリーライター、営業職、など。

京橋経済新聞
http://kyobashi.keizai.biz/headline/181/

アンケートより
浜野さんのことを、女性の立場からとても興味、共感を抱いていました。NHKのETVも、もっともっと話を聞きたいと思っていました。とてもスピーディで、エネルギッシュで、大好きです。

信念、想いを貫かれていることに強さを感じました。私は自分に自身が持てず、何をするにもまず悩んでしまいますが、自分から踏み込むことの大切さ、何でも自分次第なんだと改めて思いました。

何を表現したいのか、とても納得できた。その強い動機に感心。今後、映画等観ていきたい。“女の視点”には同感、納得しました。

お話がとても面白かったです。監督という仕事のことも知らなかったので、お話を聞いてご苦労が多いことにびっくりしました。浜野さんの作品をもっと観たいです。自分のテーマを強く持っておられて、頑張って実現されていることに感動しました。

映画制作にかける監督の熱い気持ちが伝わり、面白かったです。特に男性のピラミッド社会の中で生きてこられたという話の部分に共感を持ちました。

現在、主婦をしておりますが、生活の中でも差別やいじめ等、不条理を感じております。今回、お話を伺い、これまで“決して負けない”と進んできたことは間違いではなく、これからも進んでいこうと活力をいただけました。

監督のお話が具体的でわかりやすく、非常に面白かった。男社会で実績を積んでこられた方の話は、自分の今後を考える上でも大変貴重なお話でした。映画のタイトルは3本とも知っていたのに関心が無く、観なかったことを後悔しました。神戸のアートビレッジセンターにはぜひ行きたいと思います。

浜野監督はとてもお話上手でした。1つの質問にもとても詳しく答えてくださって、カユいところに手が届く感じでした。元気が出ました! 次の撮影は関西がロケ地になるかも・・・とのことですが、本当にお手伝いしたいです!

日本映画業界の保守的な実態を知ることができ、反骨精神が再燃しました。映像業界を目指します。浜野監督はとても気さくな方で、質問にも快く答えていただき、ますますファンになりました。

話が面白い。内容が濃い。浜野さんのキャラが素敵。

女性監督は大変だろうと思いますが、浜野監督が仕事についてイキイキと話されているのをみて、苦労よりも喜びの方が大きいのだなと思いました。勇気が出ました。

女性への眼差しにとても感動しました。私は私としてどう生きていくのか・・・最近考えて、悩んだりもしているので、力づけられたような気持ちです。浜野さんの新作が楽しみです。

映画監督という、女性が表現していく職業でキャリアを積んできた方のお話は、豊かな、生きていく上でのヒントを与えてくれるものだったと思う。ピンク映画が女性の自己表現の源泉になるとは思わなかった。

2月17日
大宮オークラ劇場で浜野佐知ピンク映画特集
 2008年2月17日、大宮オークラ劇場が43年の歴史に幕を閉じました。その最終日に浜野佐知監督特集として、「桃尻姉妹・恥毛の香り」(2005年)、「巨乳DOLL・わいせつ飼育(2006年)、「SEX診断・やわらかな快感」(2008年)の3本が上映され、浜野監督と女優の北川明花(さやか)さんのトークイベントが開催されました。
 当日は場内に30席の女性専用席が用意されましたが、40人を超える女性客が殺到、劇場始まって以来の珍事となりました。
大勢の女性客に嬉しそうな浜野監督。 浜野組最多主演の北川明花さん。

ピンク映画、初めて観ましたがもったいないですね。
あれだけ男性の固定観念をぶち破る演出をなさっているのに、劇場が減ったり、観る人が減ってしまうのは。
「SEX診断 やわらかい快感」は普通の劇場で男たちにみせてやりたい作品です。
女優さんたちの美しいこと!
男優さんもさすがに役者さんということでふつーの人っぽくてよかったです。


 終了後は近所の居酒屋さんで打ち上げ。劇場のスタッフや常連客、初めてピンク映画を観た女性の皆さんなど約30人が参加、大いに盛り上がりました。
千葉県東金市で、「百合祭」上映と
ピンク映画女性限定上映会を企画&実行
してくれたジュンさん。
mixi の「浜野佐知コミュ」の管理人でもある。
パフォーマー・アーティストの
高橋フミコさんと。
左が『日本の童貞』(文春新書)の
著者・渋谷知美さん、
右がトランスジェンダーの
セクソロジー研究者・中村美亜さん。
「30年のシスターフッド」の
監督・山上千恵子さん(左)と。
皆さん、お疲れ様でした! 43年間の歴史に幕を降ろした
「大宮オークラ劇場」。
長い間、ご苦労様でした。
影への隠遁Blog (山崎邦紀さんのブログ)
http://blog.7th-sense.sub.jp/

2007年
12月9日
NHK教育TV ・ETV特集 『愛と生を撮る~女性監督は今~』
 2007年12月9日午後10時からNHK教育TV(ETV特集)で、浜野監督の出演番組が放送されました。
 タイトルは「愛と生を撮る~女性監督は今~」。
 日本の女性映画人の先駆けである高野悦子さんを始め、蜷川実花(さくらん)、西川美和(ゆれる)、荻上直子(かもめ食堂)、河瀬直美(殯の森)、浜野佐知(百合祭)といった女性監督を映画プロデューサーの李鳳宇(リ・ボンウ)氏がインタビューして、10年前は年間数本しかなかった女性監督作品が昨年は25本と一気に増えた背景には何があるのか、女性の視点や映画における女性文化の変遷を考察しています。
 ディレクターは森信潤子さん。女性監督への暖かい視点と、綿密な構成で、しっかりとした見応えのある番組になっています。
 浜野監督は、李鳳宇氏のインタビューの他に、仙台での「百合祭」上映会や、ピンク映画の撮影現場などで取材されました。
「百合祭」の上映の合間に
インタビューを受ける浜野監督
(仙台市シルバーセンターにて)。
ディレクターの森信潤子さんと
(東京国際女性映画祭パーティ会場にて)。
番組を観た方からの感想
やっぱ浜野さん、かっこいいっす!
ちゃんと時間をとって、丁寧につくられた番組でしたね。これでまた「百合祭」上映が増えるといいですね。

教育TV、観ました。
まずは、浜野さんのお元気な姿を見ることが出来て、嬉しかったです。
いつも通りの(当たり前か・・・笑)大きな声と笑顔とサングラス。久しぶりだったので、懐かしかったなぁ・・・。
『百合祭』の画像も久しぶりで、あらためて笑えました。
数年前、この封建的なまちで心が開放されたのは『百合祭』のおかげでした。私の中で何かが弾けた・・・って感じだったんです。
行動はなかなか伴わなかったのですが、自分自身の中では変化がありました。
テレビを見ながら、あれこれ思い出していました。

総じて女性監督の作品についてインタビュアーの李氏が語っていたように、男の目からは見えない視点、感性があります。
「百合祭」を観た時も、「ゆれる」を観た時も、このタイプの映画は男の監督ならまず撮影しようと思わないと思います。
だから、映画を観たときのショックというか、新鮮さ、というか、違う視点・感性の刺激が突き刺さってきた感じがありました。
今回登場した女性監督の多くが、家庭的に問題を抱えて育ってきた生い立ちがあり、それが原点になって作品が形成されているような気がします。それもまた、新たな発見でした。

大変興味深く拝見しました。
ナビゲーターが『フラガール』のプロデューサーというのがいいですね。
しかも、彼的に「女性監督はなし」だったのが、最後には「あり」になってしまう変化、なかなかです。
番組途中で、勧めた友人から「浜野監督、パワフルですごい!」というメールきましたよ。
『百合祭』また見たくなりました。

長い立派な番組でしたね!
 さすがNHK。きれいなハイビジョン画像でした。
 でも私としてはもっと浜野監督の魅力と意欲を撮って欲しかったな。時間配分を考えるとあれくらいなのかな。…てかリボンウの突っ込みが足りないと思いました。まあガチガチのヘテロだからですかね…浜野監督がちょっとコワかったのかも…(笑)

観ました。とてもおもしろかったです。
(時代、社会、女性の)変わった部分、変わらない部分も鮮烈に感じました。
「負けない!」は共通語ですね、きっと。

面白い視点の番組だと思いました。
浜野さんは、他の女性監督たちとは全く違う感覚だったのも、面白かったです。最も明快で、わかりやすい語りでした。
映画も、女性の時代が来ているのでしょうか。実際は、いろんな困難さをかかえているのでしょうが・・。

ETVを観ました。楽しいインタビューのなかに、浜野さんのご苦労がしのばれました。あのサングラスは、戦闘服だったのですね。
聞き手に起用された映画プロデューサーは、まだあんまりよく解っていないような気がしましたが(笑)、番組の企画そのものは、よかったですね。
来年にクランクインする新作映画、心から楽しみにしています。

昨夕は久しぶりに浜野さんから元気を頂きました。ありがとうございました。
ところで、案内役の李鳳宇さんてだいぶズレていますねぇ。え!?、この感覚って・・、と思うところが何箇所かありました。
このへんがマットウなところなのだから、女性たちの才能が全開するにはまだまだ時間がかかりそうです。
田中絹代、高野悦子さんたちの頃からすれば、ここまでやって来たって言えば言えますけれども。

あなたの異色ぶり、際立っていましたね。
浜野さんのサングラスの変遷とか、おうち、とか見せてもらったり、すでに懐かしささえ感じる場面なども登場したりで、興味深かったです。
ドキュメンタリー部門の先輩は外して、ドラマ性のある作品を作る最近の若手を中心に紹介しようとしていたのでしょうね。
田中絹代が紹介程度にでも入っていたことと、あなたが入ったことはよかったと思いました。
ピンク映画→百合祭というシンプルさが、ちょっと気になるところでしたが。
でも、全体を通して丁寧に作ろうとしていた番組だと感じました。
李鳳宇さんが引き出し役になってくれたというのは、NHK側の人選かもしれないけれど、今後のためにはきっとよい布石になったのでは、と思いました。
自主上映、単館上映を超えて広がっていけるように、と希望を託しながら見終わりました。

浜野監督の話しっぷりが懐かったし、ご家族のことやそこからの始まりなど、初めて知るお話もありました。
「百合祭」の最後の展開について、表現方法が小説とは異なった映画ならではの可能性があるのかなと、改めて感じました。
プロデューサーの李氏には、浜野監督の言わんとする女の生と性をめぐる今日までの社会のありようは理解できていないように映りました。
全体を通して、李氏には、女の監督は男の監督のできない仕事をしてはじめて認められるという見方があるようです。が、彼は良質の映画人の方でしょうから、一つ一つ男性中心的発想を脱ぎ捨てていって欲しい。文学研究(評論)の世界がダブって見えました。

拝見しました! 拝見しました!
日本の素敵な女性監督たちの生き方とその作品。
その中でも百戦を生き抜いてこられた浜野さんの破天荒な仕事ぶりと、絶対に諦めない、負けない生きかたは他の監督とは比べものになりませんね。
そして、作品は女性の生き方に大きな示唆を与える視点に貫かれていて。
来年秋にまた、クランクインをめざしていらっしゃるのですって?どんな作品になるのでしょう。楽しみです。

ETV特集見ました!
丁寧に作られている番組でしたね。浜野監督や高野悦子さんががんばり、踏ん張りつづけたからこそ今の女性監督がいる。
ジーンときました。(プロデューサーの李さんは在日であっても「男である」ってことでまず有利ですよね。日本人の「男」よりはそれなりに苦労しているとは思いますが。そういったことも際立たせる番組だったと思います)
本当にいい番組だったのでNHKに投稿してしまいました。再放送希望!って。(笑)

在日男性のプロデューサーとの対談、いつもの豪快な監督のエピソードにちょっとあっけに取られたような相手の反応が面白かったですね。
「百合祭」は本当に痛快な、元気の出る映画だと再確認です。仙台での上映会後の観客のオバサンたちの感想が素晴らしい。
それにしても、数年の間に若い女性監督が次々出てきたのでのですね。中には、恵まれた状況で仕事できている監督もあれば、苦労しながら映画作りをしている人もあったり。それでも、浜野さんほどの壮絶なキャリアを越えているは居ませんね。
次回作品が楽しみ。パワフルな浜野さんらしい作品を期待しています。

ETV特集で浜野佐知監督のインタビューの模様を拝見致しました。
浜野監督にはじめてお目にかかったときの、ベクトルまっすぐの熱い想いに再びふれることができて、ともて楽しく興味深く拝見しました。
テレビのフレームをはみだしてこちらまでエネルギーが伝わってくるその強さにいちにち経ったいまも励まされているようです。
「こほろぎ嬢」を拝見したときととても似たあの解き放たれた風通しのよさと邂逅したような・・・。
自由だとか自由じゃないとかそういうことじゃなくて、かぎかっこの中から自由という意味やことばが解放されたここちよさを浜野監督の言葉の端々に感じ取ることができてほんとうにすてきでした。

浜野監督の映画に対する熱い思いというか、執念が伝わってきて面白いドキュメントでした。
90分中20分間も浜野監督の時間があって、番組ディレクターの誠実さも感じられ、とても良かったと思います。

NHK教育TV、ETV特集『愛と生を撮る~女性監督は今~』観ました。面白かったぁ。
「女性に映画監督はできない」と言っていた李さんの変化が面白かったです。
「観客の60%以上は女性なのに95%の映画が男性監督というのはやっぱりおかしい」ウンウンうなずいてました。
取り上げてインタビューされた監督それぞれ個性的で、浜野さんはやっぱり浜野さんで。パワフルですね。
百合祭を観た女性達の感想がまたよかった。生き生きしていて。輝いていました。

「百合祭」のこと、懐かしく思い出しました。
他の女性監督との時代背景の違いに色々思うところもありましたが、時代はこうして変わっていくのかもしれませんね。
どうしても撮れなかった高野悦子さんのような方もいたわけですし、女性はいつも歴史を作ってきたのですね。残されない歴史を。

率直な感想、監督のパワーは全く衰えず、並の人じゃありません。
天下のNHKが監督と「百合祭」を取り上げてくれてすごくうれしかったし、また反響もあるのじゃないかと気になるところです。 監督は本物のプロででも自分の夢もずっと持ち続けてそれをどちらも失うこと無く映画と言う世界の中で生きている稀有な(敢て) 女性と表現しましょうか。監督の言葉が胸に響きました。わたしも人生諦めないぞ! ほかの女性監督さんはまだ随分と若いせいでしょうか。まだまだ線が細いな。映画はどちらかと言うと真っ向教条的な映画という印象が否めませんでした。

思わず、テレビに映っているという事を忘れるほど、そこに浜野さんがいるという感じで、あの、エネルギーがストレートに伝わってきました。
このふつふつする感じは何なのだろうと思いつつ、不思議な親しさを感じていました。映画館のカフェや、居酒屋さんでわたしに向かって話して下さった話振りや表情と、テレビの浜野さんが少しも変らない事に感動を覚えました。
これほど裏表のない方にわたしは会ったことがあるかしらと。
18歳の時の浜野さんにお会いできた事もうれしい事でした。
「自分を開放して花火のように生きる」
そうだ、そうだ!!と叫びました。

浜野さん、かっこよかったです!
随分、勇気づけられました。ありがとうございます!!
一応ピンク映画のことも話してくれて、NHK教育にしては、よくやったのかな、と甘めに評価しています。
案内役の李鳳宇も、最初「まいったな」と思い、やはり最後まで「まいったな」と思ったけれど、NHK教育の視聴者には、ちょうどよかったのかもしれないと、これも楽観的に捉えることにしています。
それにしても、浜野さんは、普段でも、人前でも、テレビでも、全く話しっぷり、印象が変わりませんね~。「さすがだなあ」、こういう風になりたいものだと、と感心して見ていました。

興味深く、拝見しました。ぼくらも、男で、同期の新人仲間がいても、また、近代的に改革されたといわれた東宝撮影所でも、入所当時は、現場の、いわゆる封建的常識が恐ろしかったのですから、貴女の歩いてきた道がいかに大変だったか。ご本にもありましたが、良くわかります。今は、才覚と、さて、運かなぁ? 既成組織が壊れている分、かえって女性が注目され、相対的に有利な点もあるのでしょうか。

先日の番組を面白く見ました。浜野さんの「なにがなんでも監督になる!」という決意がとてもよく伝わってきました。全体として、女性監督の映像のもつゆるやかで柔らかな時間性とリズムがとても心地よく、男性が切り回している現代社会で失われているものだと思いました。

とてもいい番組でしたね。浜野さんの苦労話がとても印象的でしたし、「サングラス伝説」の謎も解けて、大変興味深かったです!(笑)
本当に大変なご苦労をされたことがリアルに伝わってきました。
このような番組を通じて、李さんをはじめとする日本の男性プロデューサーが女性監督の才能や可能性に触れて視野を広げていくことこそが、日本映画を面白くする大事な出発点だと感じました。

ソウル・ヨガ(イダヒロユキさんのブログ)
http://blog.zaq.ne.jp/spisin/article/404/

ラブピースクラブメルマガ 2007.12.31号

ご挨拶
2007年、どんな年でしたか?
唐突ですが、先日、NHKで放送された「愛と生を撮る~女性映画監督は今~」という番組、ご覧になった方いらっしゃいますか?
李鳳宇(男性映画プロデューサー)が、女性監督にインタビューをしていく、という番組で、登場するのは、浜野佐知さん、西川美和さん、蜷川実花さん、河瀬直美という、そうそうたるメンバー。
面白かったんですよ。女性監督の話が。それなのに、なにかモヤモヤする。そのモヤモヤというのは恐らく、というかやはり李鳳宇のインタビューがあんまりにひどかったからなのだと思う。
内容に関しては、いつかまた再放送でご覧いただくとして・・・ここでは李鳳宇の言葉を紹介したいと思います。
女性監督とひとしきり話した李鳳宇は言います。
「女性は監督に向いていないと思っていた。ボクがつくる映画で、女性監督はあり得なかった。でも・・・これからはいいかな、とも思う」
そしてまたこうも言います。
「女性監督は、女性ならでは体験することを、作品にできる」
そしてその「女性ならでは」の体験の例として持ち出したことは以下。
「介護」「離婚(自分が出て行き、一文無しになるような離婚)」「出産」
という言葉を聞いて、2007年のオドロキ呆れ納めをしました。そう、友だちが録画してくれていたんで、つい先日、観たばかりなんですよ。なので、オドロキも新鮮です。
番組のタイトルは「~女性映画監督は今~」でしたが、「男は今」となおしたら、勘違いした男性が浮き立って良かったように思います。というかね、女性もなかなかやるじゃないか、と口にするくらいで、リベラルなボクちゃん、みたいな装いをするのは止めてくれ。女を自分のリベラル度を測る道具にしないでくれ。褒めるんだったら、仕事くれ。おまえの人脈を回せ、いい思いを女にもシェアしろ!
私はテレビに向かって吠えました。
女性は監督に向いていなかったと思うけれど、よくよく話を聞いてみたら、やるじゃないかってボク、思っちゃったなーあ。という男の感想。こんなこと、堂々と言えちゃう無神経さが私を深く男ヅカレさせる原因なのですわ。
ということで、みなさん、今年も男ヅカレ、お疲れ様でしたっ! (すみませんっ。掃きだめのようなエッセーになっちゃったわね)
来年も、男ヅカレはあるかもしれませんが、それ以上に、自分を楽しみ、仕事を楽しみ、楽しい人々と出会える一年であることを。お祈りしています! ホントに・・・。
来年も、楽しいバイブ生活を。すてきなオナニーを。

ラブピース! 
北原みのり

10月14日
ビョン・ヨンジュ監督特集上映
 10月13日~14日の2日間、六本木のシネマート六本木で、山形国際ドキュメンタリー映画祭『アジア千波万波』の審査員として来日中の韓国の女性監督ビョン・ヨンジュ監督の特集上映が組まれた。
 13日は、『ナヌムの家』、『ナヌムの家II』、『息づかい』のドキュメンタリー作品、14日に、『密愛』、『僕らのバレエ教室』の劇映画が上映されたが、浜野監督は、『僕らのバレエ教室』のトークゲストとして出演。
 『僕らのバレエ教室』(2004)は韓国社会の現状(受験戦争や階級格差、セクシュアリティなど)を生きる高校生たちが、直面する問題にとまどいながらもバレエ教室に通うことによって明るく前向きに生きていく姿を描いた青春社会派(?)ドラマ。観客の中には、セックスシーン満載で、男女の秘めた愛を描いた『密愛』(2002)で、浜野監督のトークを聞きたかった、という声も(笑)。
 『密愛』のトークゲストは北原みのりさん(ラブピースクラブ主宰)。
ビョン・ヨンジュ監督(右)。男前ですね。 トーク中の浜野監督。
ビョン・ヨンジュ監督とは、
ソウル国際女性映画祭や
東京国際女性映画祭で旧知の仲。
トークも弾みます。

7月7日~8日
尾崎翠フォーラム in 鳥取2007
7月7日、第七回『尾崎翠フォーラム in 鳥取2007』が鳥取市の県民文化会館で開催された。
近藤裕子東京女子大学準教授の講演「尾崎翠における<わたし>-転移と模倣」や澤登翠氏の活弁付きで「サロメ」の上映、翌8日は、浜野監督のガイド付きで「こほろぎ嬢」ロケ地巡りツアーなど、盛り沢山の内容で充実した2日間だった。
フォーラム前の打ち合わせで。
左から澤登翠さん、近藤裕子さん、浜野監督。
同じく、正面左から平井伸治鳥取県知事、
榎本武利岩美町長、土井淑平フォーラム代表。
知事に就任して初めてのフォーラムだが、
尾崎翠の詩を暗唱するなど熱の入った
ご挨拶をする平井県知事。
第7回目の今年まで、
一度もかかさず駆けつけてご挨拶をする、
岩美町の榎本武利町長。
尾崎翠の力強い応援者だ。
10回までは必ず続ける、が信念の
フォーラム代表・土井淑平氏。
「尾崎翠と花田清輝-ユーモアの精神と
パロディの論理-」の著者でもある。
「尾崎翠における<わたし>-転移と模倣」
という題目で、会場を沸かせながら、
深層心理をテーマに尾崎作品を読み解く
近藤裕子準教授。
上映前に尾崎翠が愛したナジモヴァの
「サロメ」について熱く語る澤登翠さん。
ナジモヴァの「サロメ」が日本で
上映されるのは、なんと84年振りだとか。
「こほろぎ嬢」の全国各地での反響を
報告する浜野監督。

「こほろぎ嬢」ロケ地めぐりツアーは、遠く千葉県や滋賀県、大阪や岡山から来てくれた人や、フォーラムゲストの澤登翠さん、尾崎翠の親族早川洋子さんなど、25名の参加者で賑わった。尾崎翠の墓所や資料館をはじめ尾崎翠ゆかりの地と、鳥取高農跡、城原海岸、砂丘、仁風閣などロケ地7箇所を巡り、参加者の皆さんに「尾崎翠」や「こほろぎ嬢」を身近に感じてもらえたツアーとなって、とてもよかった。

養源寺(鳥取市職人町)にある尾崎翠の墓所。
翠の兄、哲朗が養子となったお寺で、
尾崎翠文学碑が建てられている。
尾崎翠の写真とお位牌。
御戒名は「翠作院釈淨慧大姉」
7月8日は尾崎翠の命日で、
1971年に74歳で亡くなった。
「こほろぎ嬢」で松木氏の動物学実験室の
表になった鳥取高農跡。現在は
鳥取三洋電機の敷地内で保存されている。
旅する分裂心理学者・幸田当八氏が
立ち寄った城原海岸を案内する浜野監督。
風光明媚な岩美町・浦富海岸の中でも
奇岩の連なる勇壮な海岸だ。
旧岩井小学校。翠の父が勤務した
当時の校舎がそのまま残されている。
「第七官界彷徨-尾崎翠を探して」では
尾崎翠(白石加代子)と松下文子(吉行和子)
が訪ねる重要なロケ地となった。
尾崎翠の生地・岩井温泉にある
尾崎翠資料館。
すぐ傍には、生家・西法寺(母まさの実家)
があり、文学碑が建てられている。

その他、ツアーで巡った主なロケ地
多鯰ヶ池 鳥取砂丘に隣接する周囲3kmの神秘的な池。「第七官界彷徨-尾崎翠を探して」に続いて「こほろぎ嬢」でもロケをしたが、8年前と変わらず美しい姿を見せてくれた。
鳥取砂丘 東西16km、南北2kmに広がり、起伏差約100mにも及ぶ日本一の大砂丘。「第七官界彷徨-尾崎翠を探して」でも「こほろぎ嬢」でも作品の中心となった。
わらべ館 1908年に建設された旧鳥取県立図書館。現在は、童謡とおもちゃをテーマにした「わらべ館」として利用されている。「こほろぎ嬢」ではこほろぎ嬢が通った図書館の表として撮影され(図書館の内部は鳥取大学図書館で撮影)、また、内部では、こほろぎ嬢がねじパンを食べる“婦人食堂”のシーンを撮影した。
仁風閣 大正天皇の宿舎として建設された明治洋風建築の傑作(フレンチ型ルネサンス様式)。国重要文化財。「こほろぎ嬢」では、スコットランドの詩人、ウィリアム・シャープ氏とフィオナ・マクロード嬢の住居として撮影。当時のままの椅子やテーブル、螺旋階段などがセットでは絶対に真似の出来ない重厚さを醸し出している。

母ありて
ざるにひとやま
はだ青きありのみのむれ
われにむけよとすヽめたまふ
「二十世紀」
ふるさとの秋ゆたかなり

(尾崎翠・「新秋名果」より)

3月3日
ロケ地フォーラム『映像で伝えよう、鳥取の魅力』
3月3日、鳥取市の城下町とっとり交流館「高砂屋」で、とっとりフィルムコミッション&鳥取県主催のロケ地フォーラムが開催され、浜野監督のトーク「とっとりロケが『こほろぎ嬢』に与えたもの~制作から上映まで」と「映像で伝えよう、鳥取の魅力」と題された“座-暖会”が開催された。
お雛様と並んで。 座-暖会。コーディネーターは
鳥取県観光課長の木村敬氏(右端)。

“座-暖会”は、鳥取県観光課長の木村敬氏をコーディネーターに、ゲストコメンテーターとして、浜野監督、倉吉市出身の小谷承靖監督、三浦努氏(鳥取県立博物館学芸員)、辻賢太郎氏(鳥取大学学生)に、スペシャルゲストとして『こほろぎ嬢』で小野町子役を演じた石井あす香さんが飛び入り参加、ロケ中に感じた鳥取の魅力を語って、会場をおおいに沸かせた。

ゲストコメンテーターの
小谷承靖監督(倉吉市出身)
『こほろぎ嬢』主役の石井あす香さん。
サプライズゲストで会場を沸かせる。

約50名の参加者には、尾崎翠の親族の皆さんや、毎年7月に鳥取で開催される“尾崎翠フォーラム”代表の土井淑平氏なども参加、さまざまな視点からの活発なディスカッションが行なわれ、作り手と地域の交流が計られた有意義な会となった。

左端が尾崎翠フォーラム代表・土井淑平氏

2006年
3月30日
千葉市女性センター・女性学専門講座Ⅲ
「映像表現と女性 描かれる女性像、描いていく女性」
3月30日、千葉市女性センター(ハーモニープラザ)で「女性学専門講座Ⅲ」の第4回目が開催され、『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』&『百合祭』の予告編上映と浜野監督のトークが行なわれた。
約50名の受講生の中には男性の参加も多く、アットホームな雰囲気の中で、楽しいディスカッションとなった。

第1回「映像表現を見直すために~女性の視点で見直す意味~」(講師/早稲田大学教授・小林富久子)
 アメリカにおけるフェミニズム映画批評の流れを概観しながら、フェミニズムの視点で映画を見ることを考える。社会状況を踏まえ、その時々の女性の位置づけ、それぞれの理論や主要文献を整理しながら、現代のポストコロニアル・フェミニズム的批評までを整理。

第2回「映像を見直してみよう・1」男性中心のハリウッド映画を見る(講師/早稲田大学教授・小林富久子)
 前半:『カサブランカ』(マイケル・カーティス)を見て、その中で描かれる女性像、男性像を検証し、全体のテーマを読みかえる。
 後半:『レベッカ』(アルフレッド・ヒッチコック)を見て、女性像、男性像、全体のテーマを読みかえる。

第3回「映像を見直してみよう・2」第3世界の女性映画を見る(講師/早稲田大学教授・小林富久子)
 『戦士の刻印』(プラティバ・パーマー)
 『ルアッサンブラージュ』(トリン・ミンハ)
 『性はヴェト、名はナム』(トリン・ミンハ)を扱う予定。

第4回「女性と表現することとは」(講師/映画監督・浜野佐知)
 ピンク映画から『百合祭』まで。映像で表現される男性性、女性性の違いとは?
講座の仕掛け人、
千葉市女性センターの鈴木亘さん。
尾崎翠の愛読者で、うれしい出会い。
千葉の女性たちは、とっても元気で、
みんなイキイキ。

第4回講座受講生アンケート

 “性を自分のものに・・・”というメッセージをいただきました。ざっくばらんで、親近感が持てる話し口に引き込まれ、あっという間の2時間でした。今日、参加できて、私の価値観も拡がり、勇気を得た気がします。思い込みの価値観で固執しがちな(特に男性がそうかと思いますが)人に、是非、浜野さんの語りから自己の振り返りをし、新たな発見をしてもらえたらいいなと思いました。

 「女性が男性を立てるという男女観は、お互いの溝を超えるための現実的な選択肢だったのでは」という記事を最近読んで、そうかもしれないと思う反面、そのしあわせを女性にのみ押し付けるのは、男女双方にとって不幸なことではないか。監督のお話を聞きながら、強く思いました。

 楽しいお話を聞く事ができ、この講座を受けて本当に良かったです。イキイキとお話をされる浜野監督は、とても魅力的な方だと思いました。作品もとても観てみたくなりました。私もこれから色々頑張りたいと思います。ありがとうございました。

 「SEXを女の手に取り戻せ」というライフワークでピンク映画を撮りつづけた浜野さんのバイタリティに感銘。女性を愛しく、美しく、女からの欲情を正当化した点でも評価したい。男女の表現は違うと、あらためて納得しました。「百合祭」を2年以上前にビデオで見ましたが、美しくすばらしい映画でした。これからも、いい映画を期待しています!

 浜野さんの話しを聞いて痛快でした。男・女の監督というよりも、人間として中立的(中性的、両性的)に映像表現できないものかと思う。実験的にある一つのテーマを男女の脚本・監督でそれぞれ製作したら、その違いが明確に分かるかもしれない。映像表現に男女の見方の違いがあることを知ったことは、今後の参考にしたい。

 浜野佐知さんの人生と業績を伺い、心から応援したいと思いました。勿論「百合祭」も観たいと思います。

 「映像表現と女性」を見たとき、私の為の講座だと思いすぐ申し込みをしました(抽選になっても当たりますようにと願いながら!)。受講できて「幸福」です。私にとって「映画」は、(子供を見に連れて行く以外で)あまり縁の無い暮らしだったので、今でもたまに見る「映画」(最近はハーモニーシアターで見る)は、非日常で憧れの世界です。外国映画は見るだけで精一杯です。日本映画はストーリーがわかってウンウン・・・女優さんはやっぱりきれいだなと思う程度で、「映画」を見たと言う事実に感激していたのだと思います。講師の小林さんの3回講義では、ジェンダーの視点を次から次へと、とても沢山学んだなと思いました。解説をきいて映像を見て、「アーそうだったんだ」と思う事ばかりで、許容量をこえ頭はパニックでした。翌週の感想を読んで、もう一度「そうだったんだ」と思い、再度「感動!」をしていました。最終回は先日東金で「百合祭」とピンクの2本の映画を見て、今日の講師浜野監督のお話を聞いていたので、とても楽しみにしていました。彼女の話は、私もこの先、何となく楽しく暮らせるかな?と不思議な元気がもらえるみたいでした。今日はやはり殆んどの文化は男性が支配しているのだなと、映画の作り手が男か女かでどう違うのかとの話で、よーく解りました。(先日、拝見したピンク映画は、男性がレイプを学ぶのに適した教材になるのでは・・・と思いました。)子供の頃からずーっと求む男女平等(現実の不平等はしっかり学習)で、40才頃に女性学と出会い、ちょっと存在を認められた気分になり、5~6年前から女性センターの講座でジェンダーを沢山学習しました。どんどん理解が深まっているなと思いますが、まだ様々なバッシングには反論できません。これからもチャンスを逃さないようにして、講師の方々、受講生の方々から学ばせて頂いて、感じた事、思った事、考えた事等を自分の言葉で表現出来るようになりたいと思います。   

 私は男性側から見た映画の方が、こざっぱりして、あっさりして良いなァーと思ってたし、思っているのですが、今日聞いて最後は笑ってたので、やはり私も女なんだなァーと思ってしまいました。私、恋するの好きです!トキメキ好きです!だんないるけど、好きです!浮気したコトありませんが好きです!永遠にギャルギャルでエネルギッシュでいたいです!見習います。

 今日の講義で、元気をもらった。同じ年の浜野佐知さんにエールを送りたい。皆婚時代に青春を向かえ、自分は自分とつらぬいてきて、今を向かえる。一人の人に、すべてをかけて生きてきた自分とダブらせて浜野さんの話しにうなづく自分を発見する。まったく、ひとりで生きてきた自分が、常に思う所をすべて話してくれたので、モヤモヤがすっきりした。しかし、現実には未だにあれこれ言われ、わずらわしさがつきまとう。更に自由に生きることに、力がわいた。   

 浜野さんのトークは何度聞いても爽快!!! 印象的で共感した言葉はたくさんあるけど、一つだけ挙げるとすると「日本映画は男に媚びる作り方をしている」という部分。男がつくる映画にろくなものはないと、わたしも思う(かなり偏見だけど)。全てとは言わないが、しかし、たとえそれが名作/名監督作品と言われるものであろうとも例外ではないということ、現場を知る浜野さんの話からもよく伝わってきた。(「女がつくる映画に問題がないわけではない」という点も踏まえた上で)わたしの少ない映画鑑賞歴だけでも『HANA-BI』『鉄道員(ぽっぽや)』を見終ったとき、な~んでこんな映画が高く評価されヒットしたんだろ?と思わずにはいられなかった。前者は「北野武監督/主演でベネチア映画祭での受賞作」、後者は「直木賞受賞作の映画化で主演が高倉健」と、どちらも権威のもとでの評価が高い。つまりブランド性+話題性があり、プロモーション側の宣伝も効果的になされただろうが、それだけでヒットに繋がったわけではないと思う。プロット/演出/台詞/挿入音楽など、鑑賞する側のメンタリティに訴えるものがあったからこそ、見る人が沢山いたのだろう。メディアがこぞって取り上げたから観客動員数が増えたという言い方もできるが、いずれにしろ「男に媚びる作風が一般受けする(好まれる)」というセオリーが映画の作り手側にあるとしたら、それを支えているのは受けて(観客)も一緒である。言い換えれば、観客も「男に媚びる作品」を量産することに加担している、ということだと思う。しかしジェンダーの視点で読み解くために、一度は見てみなければならない。ああ、なんとも悩ましいパラドックス。さて、それぞれの公開年(1998年、1999年)から数年たち、その間に男女共同参画社会基本法の施行、条例の制定など(現実はどうあれ)制度面での社会環境は変わった(はずだ)が、見る側の意識はどうだろうか?決して楽観はできないと思う。でもわたしは「映像表現と女性」を受講し、最終回で思いっきり笑い、心に少し余裕ができた。これもエンパワーか?うん、そうだと思う。また幸いなことに、ここ女性センターでは年間4回の無料映画上映会(ハーモニーシアター)が開催されている。この機会を利用し、映画を題材にした鑑賞力を養える環境にいることを、わたしは嬉しく思う。上映会を支えているセンター職員の方の工夫/努力に感謝。この上映会が理想的な状態で継続していけるよう、利用者として非力ながら応援したいと思う。最後に浜野監督へ、次回作も期待してます。早く見たい!

2005年
10月15日
乳房文化研究会 『美しく老いる。』 シンポジウム
10月15日、京都市女性総合センター(ウィングス京都)で乳房文化研究会主催のシンポジウム『美しく老いる。』が開催され、『百合祭』のダイジェスト版上映(20分)と、「老いをめぐる“からだ”と“こころ”」をテーマに各講師の講演とシンポジウムが行なわれた。
冷たい雨の日にもかかわらず、200人を超す聴衆が参加、質疑応答や、ディスカッションも活発に行なわれ、会場は熱気に包まれた。

テーマ1 老いとは何か?(生物学的視点から) / 内田亮子(早稲田大学教授)
テーマ2 加齢にともなう身体変化について / 藤井孝子(ワコール人間科学研究所)
テーマ3 高齢女性の「性愛」について / 『百合祭』ダイジェスト版上映・浜野佐知(映画監督)
       コーディネーター:河田光博(京都府立医科大学大学院教授)
ダイジェスト版上映前に、『百合祭』の
ストーリーとテーマを話す浜野監督。
「老いとは何か?(生物学的視点から)」
講師の内田亮子さん(早稲田大学教授)。
「加齢にともなう身体変化について」講師の
藤井孝子さん(ワコール人間科学研究所)。
総合司会の乳房文化研究会事務局長、
山口定男さん。
会場からの質問に答える浜野監督。
左端がコーディネーターの河田光博さん
(京都府立医科大学大学院教授)。
シンポジウム終了後も、ロビーで
たくさんの質問を受ける浜野監督。

8月13日
Tokyo Lesbian & Gay Parade 2005
8月13日、3年ぶりに東京レズビアン&ゲイパレードが復活! 東京・代々木公園を出発地に、渋谷の街をレインボー・フラッグが埋め尽くした。代々木公園イベント広場では、「HIVのリアリティが変えるもの-HIVの予防とHIV陽性者の生きやすい社会について」、「私たちのエイジング~婚姻制度の外で年齢を重ねるということ~」の2つのシンポジウムも開かれた。
代々木公園イベント広場で、
さあ、これからパレードに出発! オオ~ッ!
世田谷区議の上川あやさんもゲストで登場。
大阪府議の尾辻かな子さん。
この日出版の著書
『カミングアウト-自分らしさを見つける旅』
で、自らレズビアンであることを
カミングアウトした。
パレード参加者約2,500人。
シンポジウムや沿道の応援を入れると
約3,000人が参加、
レインボー・フラッグがはためく。
いざ、出発! 浜野監督も何処かに・・・。 原宿駅前の歩道橋。
連なってくるフロートを見守る鈴なりの観衆。

7月16日
第14回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭・ドキュメンタリープログラムで
浜野監督がオープニング・トーク
7月16日に東京ウィメンズプラザで、一日限定の映画上映&トーク&シンポジウムが開催され、浜野監督はそのオープニング・トークで、『百合祭』で巡った世界のレズビアン&ゲイ映画祭との交流や、セクシュアリティと向き合って果敢に生きる人たちとの出会いを話しました。
会場となった東京ウィメンズプラザのホール。 外国人の観客のために、英語に通訳する
冨澤奏子さん。さすが、国際映画祭です。

2月16日
『女が映画を作るとき』(平凡社新書)出版記念パーティ
2月16日、新宿住友ビルのスカイレストラン・シャーウッドで、浜野監督の初めての著書『女が映画を作るとき』の出版記念パーティが開催された。
真っ先に駆けつけてくれた吉行和子さん。 乾杯!

「素晴らしいパーティーに混ぜていただいて、ほんとうにありがとうございました。浜野さんや山崎さんのことをお好きな人たちは、みなさん、なんて素敵なんだろう. . . と、あらためて感じ入る一夜でした。」 やみぃさん


もちろんミッキーカーチスさんも! 相変わらずダンディな三好さんです。
原知佐子さん。 大方斐沙子さんから贈られた花束を抱いて。

「活字になってもあふれ出てくる浜野さんのエネルギー、これはすごい!このちからってどこからくるのか、と思いながら、感動しつづけていました。
コネも金もない、まして女・・・・というところから出発した浜野さんは、表現活動をしたいと熱望している、たくさんの女たちのお手本になると思います。
それから、「女は50から」。これをはげみにして、私は、これから10年、修行しつづけます。」 磯部朋子さん(學藝書林)


男性監督の皆さん。右から伊藤俊也監督、
奥中惇夫監督、吉松安弘監督。
京都から来てくれた土橋亨監督(右端)。
左から根本順善監督、内藤忠司監督。
鈴木健介監督(右端)。 山上千恵子監督。
熊谷博子監督(右)と、渋谷昶子監督。 左から田中千世子監督、栗山富夫監督、
スクリプター&脚本家の白鳥あかねさん、
撮影の芦沢明子さん。
撮影の金中愛子さん、ミッキーカーチスさんと。 音楽家の吉岡しげ美さん(左)、
『百合際』&『尾崎翠を探して』のヘアメイクを
担当してくれた内藤文子さん(右)。
作家の小谷真理さん。
左は慶應義塾大学教授の巽孝之さん、
右が作家の道下匡子さん。
吉行和子さんと道下匡子さん。
お二人はプライベートでもとっても仲良し。
鳥取県東京事務所の所長、
岡崎功さんが、鳥取を代表してご挨拶。
鳥取出身で、『尾崎翠を探して』
製作時から支援してくれた、
映画評論家&十文字学園女子大学教授の
松本侑壬子さん(中央)。

「パーティーにお招きいただきありがとうございました。早速、『女が映画を作るとき』を読ませていただきました!あんまり面白いので、一日で読んでしまいました。何よりも、元気をいただいた感じがします。自分の信じることをやり続けることの大切さを再確認させていただきました。ねばり強さと、人との縁、これに尽きるという感じがしました。」 中村美亜さん


東北公益文化大学教授の伊藤真知子さんと。 社会学(とくに男性の性の社会史)が
専門の渋谷知美さん。
性社会史研究者の三橋順子さんと。 『百合子ダスヴィダーニャ』の著者、
沢部ひとみさん。
東京外国語大学教員で、
社会学が専門の千田有紀さん。
フェミ居酒屋「花のえん」代表でエッセイストの
土井和代さん(中央)と、舟本恵美さん。
朝日新聞論説委員の越村佳代子さん。 季刊『Arc』編集長の東郷禮子さん。

「楽しい会にお誘い下さって、ありがとうございました!
浜野さんを大好き!って人たちが大勢集まって、本当に気持ちのいいパーティでした。上下関係を作らない雰囲気の浜野さんらしい居心地のいいパーティで、私も最後まで楽しく過ごさせて頂きました。山崎さんにも宜しくお伝え下さいね。彼のふんわかした(身体ではないですヨ・・・笑)取りまとめも、皆さんに好評でしたから。」 高木幸代さん


愛知県犬山市長、石田芳弘さん
から贈られた花束の前で、
犬山市から駆けつけてくれた高木幸代さんと、
名古屋在住のフリーライター高野史枝さん。
左から国立女性教育会館(ヌエック)の
小林千枝子さん、日本女性学習財団の
大野曜さん、左が伊藤真知子さん。

「ぜひともパーティに参加したかったのですが、残念ながら果たせませんでした。でも、とてもあたたかい本でしたので、パーティの雰囲気をそこから感じることができました。ずいぶんたくさんの方が集まられたとのこと、ほんとうにうれしく思いました。」 三木草子さん


皆さん、本当にありがとう!

冷たい雨の夜でしたが、たくさんのお客様が来てくださいました。
暖かな祝福と皆様の笑顔に囲まれて、とてもとても幸せな夜でした。
本当にありがとうございました! 浜野佐知


【参加してくださった皆様】
芦澤明子さん、天沼誠一郎さん、新井順子さん、井関はる奈さん、池川玲子さん、石田仁さん、石橋英子さん、磯部明子さん、伊藤俊也さん、伊藤真知子さん、伊藤美咲さん、稲山悌二さん、伊吹弘子さん、岩本光弘さん、臼井一郎さん、梅田耕明さん、遠藤哲夫さん、大島圭子さん、大野曜さん、岡崎功さん、岡田孝子さん、奥中惇夫さん、影山美穂さん、加藤早苗さん、金中愛子さん、清原睦さん、熊谷博子さん、栗山富夫さん、村越佳代子さん、小谷真理さん、小林千枝子さん、小松嵐さん、佐藤努さん、佐藤宏之さん、沢部ひとみさん、塩山芳明さん、渋谷知美さん、渋谷昶子さん、渋谷由美さん、清水馨さん、清水伸浩さん、首藤歩さん、首藤憲彦さん、白鳥あかねさん、鈴木恭子さん、鈴木健介さん、杉田このみさん、千田有紀さん、祖父江綾乃さん、高木幸代さん、高野史枝さん、鷹野原美奈さん、高橋フミコさん、竹野恵子さん、多田正良さん、巽孝之さん、田中千世子さん、棚沢直子さん、谷長正彦さん、續敏恵さん、東郷禮子さん、土井和代(漆田和代さん)、土橋亨さん、冨岡千尋さん、内藤忠司さん、長田円香さん、中村幻児さん、中村等さん、中村美亜さん、西谷美樹子さん、根来祐さん、根本順善さん、畠中恵理子さん、仲由紀恵さん、濱野千尋さん、林あまりさん、原知佐子さん、藤木直実さん、舟本恵美さん、細谷実さん、松本侑壬子さん、ミッキーカーチスさん、三浦麻貴さん、道下匡子さん、三橋順子さん、宮地尚子さん、宮原理恵さん、宮本節子さん、森珪さん、森如子さん、山上千恵子さん、山下守一さん、山本澄子さん、山本裕昭さん、矢本理子さん、吉岡しげ美さん、吉松安弘さん、吉行和子さん、横山良市さん、和田安里子さん、和田康弘さん。

2月8日
渋谷知美のセクシュアリティ・トーク in JASE
「スクリーンに〈性〉を描きつづけて-浜野監督の人と仕事」
2月8日、日本性教育教会(http://www.jase.or.jp)で、『日本の童貞』(文春新書)の著者・渋谷知美さんと、トーク・ライブが行なわれた。
40名ほどの参加者でのトークだったが、
北原みのりさん、三橋順子さん、
小林照幸さんといったそうそうたる
メンバーが聞きにきてくれ、
いささか緊張気味(?)の浜野監督。
画面右の和服の後姿が三橋順子さん。
左が渋谷知美さん。
東京女学館大学非常勤講師。
専門は社会学、教育社会学、ジェンダー論、
セクシュアリティ論
(とくに男性のセクシュアリティの社会史)。

2004年
2001年から始まった「尾崎翠フォーラム」は、今年、カナダ・モントリオール大学教授のリヴィア・モネさんと、マックギル大学教授のトマス・ラマル氏の二人の翠研究者を招聘、国際フォーラムとして開催された。
フォーラム前夜、NHK鳥取放送局で
TV出演する浜野監督。インタビュアーは、
アナウンサーの塩澤大輔さん(左)。
彼も尾崎翠の熱心な愛読者だ。
同じくTV出演するリヴィア・モネさん(左)と、
トマス・ラマルさん(右)。
お二人とも日本語が堪能で、
通訳なしのインタビュー。
片山善博鳥取県知事(右奥)を囲んで、
講演前の一時。
毎年かかさず参加、ゲストの講演も
最後まで聞く片山知事
尾崎翠の生地、岩美町の榎本武利町長。
榎本町長も忙しい時間を縫って毎年参加。
翠の再評価に力を入れている
「尾崎翠の国際性」と銘打ったシンポジウム。
コーディネーターは、
『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』の
脚本家、山崎邦紀氏(右端)。
交流会でご挨拶する、尾崎翠の
ご親族(甥)松本敏行さん。
映画製作時から「頑張れ」と
励まし続けてくれた大恩人。
交流会で楽しそうな浜野監督と、
東洋大学の棚沢直子教授(右)。

2003年
12月21日
銀座のレストラン・モルチェで
『百合祭・ミックスブラジル国際映画祭グランプリ/浜野監督受賞を祝う会』
が開かれる。

松本侑壬子さん、山上千恵子さんが世話役で、58名が参加、とても楽しい会となった。NYの堀ひかりさん、デビット・ルーリーからもお祝いのメッセージが届いた。


「浜野監督 山崎さん グランプリの受賞おめでとうございます。本当に息の長い映画で、多くの人に愛されているのが実感されます。次回作に向けて、ますますのご健闘をお祈りいたします」(字幕チーム 堀ひかり)


「浜野監督 山崎さん 日本、アジア、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、そして今はブラジル。百合祭は世界を制覇しましたね。グランプリの受賞の祝辞を兼ねて、これからの浜野組の作品への期待をお送りいたします。おめでとうございます!」(浜野組NY 字幕チーム デヴィド・ルーリー)

吉行和子さん 白川和子さん
大阪から駆けつけてくれた正司歌江さん ミッキーカーチスさん

「とっても素敵なパーティでしたね。私の大好きな浜野さんと百合祭を大好きな方たちがあんなに大勢いらして、しかも熱い声援を送り続けているのですね」(伊藤真知子さん)

原知佐子さん 目黒幸子さん

「パーティは、最高にいい雰囲気でしたね。みんなみんな、心から「浜野さん、おめでとう!」って思っている人ばかりだから、あんなにあったかい雰囲気だったんですよね。あのニコニコした笑顔でいっぱいの会場を思い出しては、毎日嬉しい気分に浸っています」(高木幸代さん)

羽田澄子監督 高山由紀子監督

「素敵なパーティにお招きくださいまして有難うございました。浜野さんを支援している方々はみなさんとても素敵でした。作品が素晴らしいから素敵な人が集まったのか、素敵な人が周囲にいるから素晴らしい作品が生まれたのか、原因結果はわかりませんが両方なのでしょうね。だからきっとこれからできる作品はもっと素晴らしくなると期待しています」(宮本節子さん)

小林富久子さん 棚沢直子さん 三橋順子さん
伊吹弘子さん 土井(漆田)和代さん 溝口彰子さん
高良留美子さん
(右から2番目)
尾形明子さん 岡田孝子さん

「受賞、おめでとうございます。パーティに参加できずに、ほんとうに残念でした。でも、さっそくパーティの写真をメールでおくってくださったので、その雰囲気をあじわうことができました。とても気持ちのいい写真ですね。こんなふうに、いつも女たちがささえあい、はげましあっていけるといいなあ、と思います」(三木草子さん)

越村佳代子さん 磯部朋子さん 加藤早苗さん
内田ひろ子さん 小野由理さん 小林千枝子さん

「パーティではとても楽しい時間を過ごせました。どっちを向いても剛力かつ素敵な人々ばかり。浜野監督が積み上げてこられたものがそれほど吸引力を持っているということなんだと改めて感じ入りました」(池川玲子さん)

渋谷由美(やみぃ)さん 鈴木恭子さん 畑中真由美さん、畑中純さん

「本当におめでとうございました。そして、楽しい時間を一緒に過ごさせて頂いて感謝しております。監督のお言葉は本当に心に浸みました。そして頑張る元気のもとをいっぱいいただけました。これからも頑張ってください。心から応援しています」(梅田耕明さん)

松本侑壬子さんと
最後のご挨拶
素敵な皆様に囲まれて、
本当に幸せな一時でした
ミックスブラジル国際映画祭
グランプリ受賞トロフィ

「いいパーテイでした、最後の挨拶はぐっと来ました、涙が出かかりました。誰もいなければぼろぼろなきたかったです。なんて素敵でそして凄い女性なんだろう、と心底思いました、頑張って!」(吉行和子さん)

皆さん、本当にありがとうございました!