2018年2月24日
スイス・バーゼル Neues Kino(ノイ・キノ)
 バーゼルはスイス第三の都市で、ドイツ、フランスとの国境に接している。
 Neues Kinoのディレクター、Simon Morgenthaler氏から『百合祭』の上映と配給について問い合わせがあり、それをきっかけにバーゼルでの上映が実現した。スイスでの上映は2013年のルチェルンでの『百合子、ダスヴィダーニヤ』に続いて2度目。海外での上映は圧倒的に映画祭が多いが、今回は単館系の映画館という異例のケースとなった。
 Neues とは「新しい風」を意味するそうで、主流の映画とは一線を画した映画を上映しているのだとか。
工場街の一角の古い建物を改造して作られた映画館 ホワイエから見上げるところにガラス張りの映写室があり、デジタルだけで無く、35ミリフィルムの映写機も備えている。

 『百合祭』の上映は21時からでこんな遅い時間に何人の観客が来てくれるのかと不安だったが、世代を超えた人たちが詰めかけてくれ、あっという間に一杯になってしまった。上映中は笑い声があちらこちらから起り、上映が終わると万雷の拍手と歓声で館内は熱気に包まれた。



上映前のキャパ80席の館内 フルハウスとなった館内

 上映後の浜野監督のトークにも全員の観客が残ってくれ、熱い質疑応答が始まった。司会&通訳を務めてくれたのは、バーゼル在住の菅原美佐さん。広島大学文学部で博士課程を修了し、バーゼル大学人文学部大学院博士というとても優秀な女性で、演劇などの「パフォーマンス理論と文学理論を横断する学際的メソッド」を研究している。
トーク中の浜野監督と菅原美佐さん

 トークが終了したのが深夜12時過ぎ。その後、ホワイエに場所を移して、ワインを飲みながらの懇談が午前2時過ぎまで続いた。
Neues Kinoのディレクター、Simon氏。ミュージシャンの顔も持っている 『百合祭』上映に尽力してくれた皆さんと

2018年6月13日
茅ヶ崎映画祭
 昼夜2回上映で100人近い人たちが観てくれた。

2018年6月26日
PRIDE Film Series
 カナダ・トロントで開催されたThe Japan Foundation Toronto主催の映画祭。

6月26日(火)『百合祭』上映コメント
映画についての印象:
  • 期待した以上に良かった。“生きていることは楽しい”(”Being alive is Fun”)という台詞が気に入った
  • 2人の女性が恋に落ちるという部分は興味深かった
  • 素敵な映画 - 驚きのエンディング
  • 理にかなったアイデア-歳をとっても幸せに生きる、やりたいことをやる
  • 思っていた内容とは違った。歳をとってからのセックスと愛については同意。でも描かれていた大部分は異性愛で同性愛ではない。ラストでの2人の女性はラブリーカップル。
  • とても楽しかった
  • 日本的ひねりのきいた人間の状態
  • とっても良かった。女性達は皆おもしろく、猫たちもかわいかった
  • ライバル同士が愛人に - 興味深い現代の愛の形
  • 見事なシナリオと、厳密な調査に基づく社会的な境界線を通して、多くの事を成し遂げた低予算映画
  • とても面白かった。タブーとされる題材についての映画が見れて良かった。
  • 素敵で、ちょっと驚きの映画
  • 面白かった!明らかにされた事実!とてもタイムリーな上映 (プライド月間)
  • 予想外の展開、思った以上に愉快だった。また、思った以上により明確な描写だった。全体的にとても楽しめた。
  • 最近作られた作品ではなく、しかも主流でない性を扱った映画を見て新鮮で面白かった。確かに予想外のより自由主義的な結末で、そこが面白かった。新しい経験ができて感謝!映像と声が少し合ってないところもあったけど・・・
  • 始まりはスローで、つまらないと思えたけど、素晴らしい哲学的なエンディングだった。
  • ちょっと長すぎる
  • 珍しい、面白い、興味深い作品

2018年7月16日
PRIDE Film Series
 カナダ・トロントで開催されたThe Japan Foundation Toronto主催の映画祭。
 6月28日に続いて2回目の上映。「今まで観たことのない日本映画のジャンルだ」「とても新鮮」などの意見と共に笑いながら観てくれた観客が多かったとか。中には6月26日に引き続き2回観てくれた人も。