2009年1月23日〜27日
第4回・関西クィア映画祭
 1月23日から27日まで開催された関西クィア映画祭のオープニングで『百合祭』の上映&トークが行われた。会場は、阪急梅田駅そばのHEP HALL。
 映画祭代表は、ひびのまこと氏。スタッフは全てボランティアのアットホームな映画祭だったが、作品選びにはあらゆる境界を超えていこうとする明確な意思と矜持が感じられた。
会場は、阪急梅田駅そばの
HEP FIVE の8階、HEP HALL。
赤い観覧車のあるビルで有名だ。
観覧車から見た、映画祭会場入り口付近。
この先がホールになっている。
クィア映画祭は
故郷に帰った気分になるという浜野監督、
ついついトークにも熱が入って。
映画祭スタッフと。
中央が『百合祭』を上映したいという想いだけで
映画祭に飛び込み、企画から上映まで奮闘して
くれた冨川瞳さん、左がアエラで浜野監督の記
事を読んでから大ファンだという映像作家志望の
マツオカアスミさん。
東京から来てくれたぽんぽんまるさん(右)と
京都在住のわたりさん(左)。
お二人とも「クィア・セクソロジー」
(中村美亜著)
の出版記念パーティからのお付き合い。

2009年2月25日
明治学院大学大学院社会学専攻・講演会『百合祭』上映&トーク
 上映と、浜野監督と大学院生たちとのトーク・ディスカッション。
 会場は、明治学院大学白金校舎。

2009年4月1日〜4日
IFEMA 4th INTERNATIONAL FEMALE FILM FESTIVAL MALMO(スウェーデン)
 スウェーデンの第三の都市、マルメで4月1日から4日まで開催された「第4回マルメ国際女性映画祭」に『百合祭』が招待され、2日に上映&浜野監督トークが行なわれた。
 活気のある女性映画祭で、今年のテーマは「高齢女性は、何故スクリーンに描かれないか?」。このテーマについて、映画祭ディレクターのHilde Selanderさんは、「世界中の映画 を見ても年を取った女性は主役やアクティブな役では登場しない。30歳以上の女性の経験や考えは映画の中では重要とされていない。私は、この映画祭で、高齢になった女性の知恵、才知、力、美しさ、そして、セクシュアリティを扱った映画を探して、見せることでこの重要な問題を話し合うことをスタートさせたかったのです」と語っている。
 まさに『百合祭』はこのテーマにピッタリの作品だが、『百合祭』を強く推薦してくれたのが、フランスのクレテイユ国際女性映画祭のプログラマー、Chiara Daccoさんで、今回はコンペティションの審査員として参加していて、浜野監督と旧交を温めた。上映前日の1日には、浜野監督が南スウェーデンでもっとも発行部数の多い新聞「SYDSVENSKAN」の取材を受け、監督の大きな写真とともに、一面のほとんどを割いて『百合祭』が紹介された。性に開放的といわれるスウェーデンでも高齢者の性はなかなか難しいテーマなのだとか。
 映画祭会場は、マルメの観光名所・市庁舎前の広場に面した映画館Spegeln。
 3スクリーンを借り切って、映画やディスカッション、ワークショップなどが行なわれ、久々に熱気ある女性映画祭に参加したというのが実感だが、なぜ女性映画祭を開催するかについてのHilde Selanderさんの答えを紹介しておきたい。
 「映画というものは先ずアイデンティファイがポイントです。でもそういう映画は少ない。問題はスウェーデンだけではなく、世界中の男女不平等です。男性が作った映画、男優が主役の映画は「普通の映画」と思われ、女性が作った映画、女優が主役の映画は「女性映画」だと思われている。私は、この女性映画祭を続けることで、そして、女性がテーマの 映画を紹介することで、この不平等を無くしたいのです」。
マルメで最も大きなストートリィ広場。
広場の周りには市庁舎や
1300年代に建てられた聖ペテロ教会
などがある。
ストートリィ広場に面した市庁舎前の
浜野監督。
映画祭の会場は、
ストートリィ広場に面した映画館Spegeln。
この劇場の3スクリーンを使って
上映やディスカッションが行なわれた。
映画祭の会場となった映画館
Spegelnの夜の情景。
映画祭ディレクターのHilde Selander さん。
情熱と熱気に溢れた
女性映画祭の中心人物だ。
『百合祭』上映後のトーク。
通訳はルンド大学で政治と経済を学ぶ
生田亜希子さん。
南スウェーデンで最も発行部数の多い新聞
「SYDSVENSKAN」の取材を受ける浜野監督。
新聞社のカメラウーマンの指示で、
ポーズを取る浜野監督、照れ笑い。
一面の題字の下に浜野監督の顔写真が載り、
文化面に記事があることを紹介している。
大きな写真と、
日本のタブーに映画で挑戦している
といった内容の記事で
一面の大半が割かれている。
会場の受付付近に貼り出された新聞記事。 亜希子さんを中心に
ルンド大学で日本語を学ぶ学生さんたちが
通訳チームを結成。
彼らにとっても日本語の勉強になった、かな?
映画祭のコーディネーター Anna Bluker さん。
きめ細やかな対応に感謝!
クロージング・パーティで。
ありがとう、みんな!

2009年9月30日〜10月11日
17th Raindance Film Festival in London(イギリス)
 イギリス・ロンドンで、9月30日から10月11日まで開催された「第17回レインダンス国際映画祭」に『百合祭』と浜野監督が正式に招待され、8日の午後7時半からロンドンの中心街、ピカデリー・サーカスのアポロ・シアターという劇場で上映と監督トークが行なわれた。
 同時通訳をしてくれたさやか・スミスさんはとても優秀な女性で、その的確な通訳は、浜野監督の『百合祭』への想いや日本映画界の中での女性監督の現状などを観客に伝え、会場とのディスカッションも1時間を越えて盛り上がった。
 この映画祭は、世界のインディペンデント系の映画を集めた、若手・新進監督の登竜門的な映画祭で、日本からも安藤モモ子監督の『カケラ』や、土屋トカチ監督の『フツーの仕事がしたい』(ベスト・ドキュメント賞受賞)、高橋康進(やすのぶ)監督の『ロックアウト』、別府裕美子監督の『クシコスポスト』など秀逸な作品が揃い、日本映画界も変わる!と信じられるような素晴らしい出会いに恵まれた映画祭だった。
レインダンス国際映画祭のカタログ 会場となったアポロ・シネマ。
ロンドンの中心街、ピカデリー・サーカス
にあり、向かいはロンドン三越。
上映前の舞台挨拶。
通訳は、さやか・スミスさん。
非常に優秀な人で、
その的確な同時通訳に会場中が沸いた。
手前が映画祭コーディネーターの
ジャスパー・シャープ氏。
浜野監督を「日本で女優出身でない女性監督の
パイオニア」と紹介してくれた。
上映後、観てくれた
安藤モモ子監督とお母さんの安藤和津さん。
モモ子監督の
『カケラ』はこの映画祭が世界デビュー。
素晴らしい作品だった。
「フツーの仕事がしたい」
で参加の土屋トカチ監督。
見事ベスト・ドキュメンタリー賞を受賞して、
審査員でもあるモモ子監督とガッツ・ポーズ!
左から、
『クシコスポスト』の別府裕美子監督、
『ロックアウト』の高橋康進(やすのぶ)監督。
夜のアポロ・シアターの前で。

2009年10月31日
『百合祭』上映会&監督トーク〜女も男も自分らしく輝いて生きる!〜
 四街道市男女共同参画フォーラム実行委員会主催で開催された上映会&監督トーク。
 会場は、四街道市南部総合福祉センターわろうべの里・わろうびんぐホール。
 女性49名、男性11名の参加だったが、トークの後のディスカッションでは、男性観客からの発言が多く、「70歳を越しても自立しながら生きている姿に感動した」、「自分も残りの人生を諦めないで生きようという気にさせられた」、「“老人の性”の後は“老人の幸せ”をとりあげて欲しい、何が幸せか話し合いたい」などの意見が活発に発言された。
会場となった
四街道市南部総合福祉センター・
わろうべの里。
ホールの前に並ぶ人々。高齢男性の姿も。
上映後のトークにも、たくさんの人が参加。
質疑応答も活発に行われた。