2002年2月21日
入間市男女共生セミナー主催上映会
　埼玉県入間市での上映会。浜野監督が、文化庁の芸術家海外派遣研修制度でパリに留学中の為、脚本家の山﨑邦紀氏がトーク。浜野監督からのメッセージビデオも上映。
2002年2月24日
大阪府男女協働社会つくり財団（ドーンセンター）共催自主上映会
　大阪の女性たちが上映実行委員会を結成、自主上映会にまでこぎ着けてくれた。浜野監督がパリ留学中の為、講演を香川檀（まゆみ）さん（ドイツ文化研究者）に依頼。800人近い観客が詰めかけ大成功の上映会となった。
講演の香川檀（まゆみ）さんと、
実行委員会代表の赤羽佳世子さんを囲んで		 満員の会場。
昼夜2回の上映で約750人の観客
2002年2月25日
高齢社会をよくする会ふくやま主催上映会
　広島県福山市での上映会。大阪・ドーンセンターに続いて香川檀さんが講演。浜野監督からのメッセージビデオも上映した。
ドーンセンターに引き続き、
ドイツ文化研究者の香川檀さんが講演
主催者で“高齢社会をよくする会ふくやま”
代表の桑田真弓さん
2002年3月1日～9日
第9回トリノ国際女性映画祭（イタリア）
準グランプリ受賞！（長編劇映画部門）
　2002年3月1日ー2002年3月8日にイタリアのトリノで開催された第9回トリノ国際女性映画祭で『百合祭』は、セコンド・プリミオ（準グランプリ）を受賞した。授賞式でクララ・リヴァルタ委員長が「この映画をすべてのイタリアの女性たちにありがとう」とコメントしてくれ、また観客の一人が「パンドラの箱を開けてくれてありがとう」と賞賛してくれたのが大きな喜びとなった。

・クララ・リヴァルタ映画祭委員長の「百合祭」に対するコメント
　「イタリアでも日本でも共通の、デリケートなテーマを、女性の目を通して描いている。女性監督なら誰でも出来ることではない。サチの感覚、感性でなければ、出来ない作品だった。心や気持ちに訴え、なおかつモダンで、最後にポジティブな気持ちを残してくれる。現代の女性にとって、勇気を持ってポジティブな結果を出すことが必要であり、そういうメッセージをこの作品は示してくれた。サチの、この映画を撮りたかった希望、勇気、才能が、とてもよく感じられる作品だ。なかでも、二人の女性が向かい合うラストシーンは、素晴らしいものだった。セクシュアリティの可能性を示しながら、決定せずに、二人の女性がこの先どうなっていくのだろうという想像をふくらませてくれる。観客の気持ちを軽く、明るくさせて終わるのが、とても良かった」
トリノ国際映画祭の受賞式 受賞直後、イタリア国営ＴＶの取材を受ける
クララ・リバルタ委員長（右）と、
通訳の井関はる奈さん（トリノ在住）
2002年3月6日
パルティ女性映画祭
　とちぎ女性センター主催の映画祭。
2002年3月27日～4月7日
香港国際映画祭
　アジアきっての大きな国際映画祭。『百合祭』は実験映画部門に正式招待され、主演の吉行和子さんと原作者の桃谷方子さんも参加。吉行さんは『百合祭』の為にしつらえたという百合の帯をしめた着物姿で舞台挨拶に登壇し、観客から大きな拍手が起る。観客席にはお母様のあぐりさんもいらして、吉行さんは親孝行が出来たと喜んでくれた。
吉行和子さん、原作者の桃谷方子さんも
ゲスト参加		 中国との境の村にバス・ツアー
2002年4月29日
埼玉県男女共同参画推進センター主催シネマ＆トーク
　「With Youさいたま」（さいたま市）での上映と浜野監督のトーク。
主催の皆さんと With You さいたま全景
2002年5月11日
高齢社会をよくする女性の会ふくしま主催シネマ＆トーク
　福島県出身の大方斐紗子さんの演技に会場は笑いの渦に包まれ、上映後の浜野監督と大方さんの対談でも笑いと拍手が絶え間なく起き、大方さんの地元ならではのアットホームな上映会となった。
福島女子高演劇部で活躍した
大方斐紗子さんがゲスト		 事務局長の岸南海子さんたち主催の皆さんと
2002年6月7日
狛江市立西河原公民館主催シネマ＆トーク
　東京都狛江市での上映会。200席のキャパを持つ公民館のイベントホールが満員になる盛況ぶりで、浜野監督のトークにも会場が大いに沸いた。どうしても『百合祭』を狛江で上映したかったという女性館長の熱意に、観客との質疑応答も充実した上映会となった。
狛江市立西河原公民館全景
2002年6月14日
郡山高齢社会をよくする女性の会シネマ＆トーク
　5月の福島市に続いて福島県郡山市での上映会と浜野監督のトーク。
2002年6月22日
山形県男女共同参画センター主催シネマ＆トーク・酒田市
　山形県主催の男女共同参画週間記念事業の一環として、県内を上映とトークで巡る企画の第一弾として酒田市で開催。会場は酒田市勤労者福祉センター。
　上映後は浜野監督と、東北公益文科大学の伊藤眞知子助教授との対談がセットされた。
2002年6月23日
山形県男女共同参画センター主催シネマ＆トーク・新庄市
　男女共同参画週間記念事業の第二弾として新庄市で開催。会場は新庄市市民プラザ。
　上映後は浜野監督と、東北公益文科大学の伊藤眞知子助教授との対談。
2002年6月29日
山形県男女共同参画センター主催シネマ＆トーク・山形市
　男女共同参画週間記念事業の第三弾。会場は山形県男女共同参画センタ・チェリア。
　この企画のメインとなる山形市での開催だけに観客も多く、上映後の浜野監督と東北公益文科大学の伊藤眞知子助教授との対談では、伊藤眞知子さんの的確な映画評に会場が大いに沸いた。
2002年6月30日
山形県男女共同参画センター主催シネマ＆トーク・長井市
　山形四市を2週間にわたって連続上映した企画の最後は、長井市置賜生涯学習センターでの上映＆トーク。会場に続々とマイクロバスが到着し、市内から多くの観客が詰めかけてくれたのに驚く。浜野監督と伊藤眞知子先生の対談にも熱が入り、最終回に相応しい上映会となった。
4市での連続上映で、
伊藤眞知子東北公益文化大学助教授との
トークが行われた。		 東北公益文科大学の伊藤眞知子助教授。
2002年7月30日
お茶の水大学フェミニズム研究会主催上映＆トーク
2002年8月22日～9月2日
モントリオール世界映画祭（カナダ）
　カナダのモントリオールで毎年開催される世界十大映画祭の一つ。
　『百合祭』は正式招待され、期間中に4回上映されたが、回を追うごとに口コミで評判が伝わり、毎回長蛇の列という大成功を収めた。
　映画館は笑いと歓声の渦となり、浜野監督に一言感激を伝えようとする観客が押し寄せた。
　一人の老婦人が涙を流しながら「良かった、本当に素晴らしかった。おかげで生きていく勇気がでてきた」と言ってくれたことに、この映画を作って良かったと、心から感激する。
　映画には、真にその映画の為の場所がある。そんなことを実感できる映画祭だった。
　この成功は米『ヴァラエティ』誌でも取り上げられ、北米の各都市の映画祭や2003年から始まるレズビアン＆ゲイ映画祭からの招請ラッシュにつながる。
　上映以外では「ケベック州在住映画およびテレビ業界人女性の会」主催のパネルディスカッションに招かれ、ブラジル、ドイツ、イタリア、フランス、カナダ、等の女性監督たちがそれぞれ監督になるまでの苦労や、なぜ今回上映の映画を撮ったのか、それぞれの国における女性監督のポジションとは？　などを話あって、有意義なディスカッションとなった。
　通訳は、モントリオール在住の優秀なビジネスウーマンであるオカベトモコさん。偶然『百合祭』を観に来てくれていて出会ったのだが、舞台挨拶に、インタビューに、と大活躍してくれた。
期間中に開かれた女性監督の
シンポジウムに参加。
左は通訳のオカベ・トモコさん		 会場での挨拶。
オカベさんは国際ビジネスウーマン
会場のシネマ・パリジャン 日本ゲスト担当の
エリック・フラピエ氏と彼の家族
2002年8月31日
いわき女性交流ネットワーク主催上映会
　福島県いわき市で開催された上映会。高野史枝さんのトーク。
2002年9月4日～8日
ケベック市映画祭（カナダ）
　カナダのケベック市で開催された映画祭。
　モントリオールでの『百合祭』の大きな評判に急遽参加が決まったが、帰国の予定を変更出来ず、残念ながら、フィルムだけの上映となった。
2002年9月13日～20日
台湾国際女性映画祭
　セクシュアリティをテーマに、日本の浜野監督と、ドイツのモニカ・トゥルート監督を特集上映するという、斬新かつ挑戦的な映画祭。
　『百合祭』はオープニング上映され、若い女性たちにも多く観てもらうことが出来た。
　主演の吉行和子さんも招待され、新聞やTV等での報道が相次いだ。
　『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』も上映。台北のゲイタウンでピンク映画をテーマにしたディスカッションなども開かれた。
　外務省の出先機関である交流協会の石嵜さん（現・フリー）がバックアップしてくれ、楽しく有意義な映画祭参加となった。
記者会見。
右は通訳してくれた
（財）交流協会の石崎隆博さん		 右は游恵貞フェスティバル・プロデューサー、
左は通訳してくれた洪雅文さん
（国家電影資料館研究員）
浜野監督とともにメインゲストの
モニカ・トゥルト監督（ドイツ）と吉行和子さん		 台湾の古い映写機の展示の前で、
百合の帯の吉行和子さん。
2002年9月23日～29日
ボルドー国際女性映画祭（フランス）
　ワインで有名なフランス・ボルドー市が大々的に売り出そうとしている新しく出来た映画祭。女性映画祭を謳いながら、代表は男性で、「女性」の冠はどうやら政治的な思惑がありそうで、着飾ったゲストやVIP席など、派手な雰囲気だったが、まだ市民には根付いていない印象だった。
　『百合祭』は正式招待され、通訳にはパリから林瑞絵さんが来てくれた。瑞絵さんは99年のクレティーユ国際女性映画祭（『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』で参加）以来の友人で、パリ在住の映画ジャーナリスト。
トーク中の右は
ソニア・ヴィーマンさん（ディレクター）、
左は通訳の林瑞絵さん（パリ在住）		 「百合祭」が上映された
市の中心地にある劇場
2002年9月26日～28日
シエナ国際映画祭（イタリア）
　紀元前の遺跡の残るイタリアの美しい古都シエナで毎年開催されている映画祭。
　主催者はかつて有名な女優さんだとかで、フレンドリーで、家族的な映画祭だった。
　ボルドー国際女性映画祭と日程がバッティングしたが、ボルドーを途中抜けて参加。
　トリノからトリノ国際女性映画祭で出会った井関はる奈さんが駆けつけてくれ、トークやイタリアの国営ＴＶの取材等に通訳として大活躍してくれた。
カンポ広場で通訳の
井関はる奈さんと（トリノ在住）		 イタリア国営ＴＶの取材を受ける浜野監督
2002年10月6日
仙台『百合祭』上映実行委員会主催シネマ＆トーク
　仙台市泉文化創造センター（イズミティ21）の小ホールで開催された仙台リビング新聞社後援の上映会。
　吉行和子さん、ミッキー・カーチスさんも招聘され、浜野監督と鼎談。400席を超えるホールが満席となり、上映後の懇親会にミッキーさん、吉行さんも参加してくれ、和気藹々とした一日となった。
2回のトークにはミッキーカーチスさんと
吉行和子さんが登場		 パンフレットにサインするお二人
2002年10月12日
石川県女性センター主催「フェスティバル2002」シネマ＆トーク
山岸美幸館長（左）と今村友紀枝さん（右） 石川県女性センター全景
2002年10月14日
徳島県勝浦町主催上映＆トーク
　2001年に徳島新聞社主催の上映会でトークのMCを努めてくれた梅津龍太郎さんが企画して実現した上映会。山深い勝浦町でどれだけの人に観てもらえるか不安だったが、さすが徳島県では知らない人のいない人気キャスターの梅津さんだけあって、近隣からも人が集まり、梅津さんの軽妙な司会と共に、皆さん『百合祭』を楽しんでくれたようで安堵した。
　会場は、勝浦町農村環境改善センター。
人気キャスターの梅津龍太郎さんとトーク
四国放送のスタジオで。
左端が岩瀬弥永子キャスター
2002年10月18日
ピッツバーグ大学＆カーネギー美術館共催シネマ＆トーク（アメリカ）
　アメリカ・ピッツバーグ大学で教鞭を取るケイコ・マクドナルド教授に招請される。
　ケイコ・マクドナルドさんは、日本の女性監督の研究者で、浜野監督にもインタビューした縁で今回の上映が決まった。
　会場はカーネギー美術館の映写ホールで、実に立派な施設。
　雨にもかかわらず、インテリの知日派が詰め掛け、ディスカッションは多岐にわたった。
右がケイコ・マクドナルド教授 カーネギー美術館の映写ホール前で担当者と
2002年10月21日
コロンビア大学ドナルド・キーン日本文化センター主催シネマ＆トーク（アメリカ）
　コロンビア大学のデヴィド・ルーリー助教授とバーナード大学講師の堀ひかりさんが、コロンビア大学に提案して実現した上映会。
　デヴィド・ルーリー氏が『百合祭』の映画字幕を担当してくれたのだが、実に『百合祭』のテーマを理解した秀逸な翻訳で、字幕そのものが一つの完成した文学、と評判になった。
　字幕当時はお二人とも日本に住んでいたが、現在はニューヨーク在住。
　ジャパン・ソサエティのディレクター平野共余子さんや留学中の千田有紀さん（社会学者）も来てくれ、活発な議論は上映後の交流会でも続いた。
左が企画者のデヴィド・ルーリー助教授
（英語字幕制作）
左の堀ひかりさん
（バーナード大学。英語字幕制作）
＆デヴィド宅でホームパーティ
2002年10月26日
南勢志摩市民グループＮＰＯ「チャ・チャ・チャ倶楽部」主催シネマ＆トーク
「女性たちの性エネルギーが再起動する！あなたは受け入れられますか？！」
　当初は男女共同参画センター絡みでの上映が企画されたが、公的機関が老女の性をテーマにした『百合祭』を上映するのは問題あり、と一度はボツになったのだが、どうしても上映したいという女性職員の皆さんと市民グループがタッグを組んでようやく上映が実現したという。
　「女性たちの性エネルギーが再起動する！あなたは受け入れられますか？！」
　このキャッチこそ、上映にこぎ着けた女性たちの想いなのだろう。上映会場の、三重県伊勢市生涯学習センター（伊勢トピア）には、女性たちが詰めかけ、上映後のトークでも、その後の交流会でも、女性の性についての真摯なディスカッションが行われた。
司会の岡田美千江さん（南勢志摩県民局）
と浜野監督
「チャ・チャ・チャ倶楽部」の皆さんと
2002年10月26日
島根女性センター映画祭
　松江市で上映。鳥取の隣県でもあり、ぜひ行きたかったのだが、日程が伊勢市の上映会とバッティングして、残念ながらフィルムだけの上映となった。
2002年11月23日
とよなか男女共同参画推進センター主催シネマ＆トーク
　大阪府豊中市の男女共同参画推進センター・すてっぷで開催された「すてっぷ祭り2002」で上映と浜野監督と脚本の山﨑邦紀氏との対談。
左から、
司会の川畑真理子さん（相談担当）、
三井マリ子館長、浜野監督		 同じすてっぷで11月29日-12月1日に
開催された「波をつくる女たち」
女性映画祭のメンバーも一緒に。
2002年12月7日～12月20日
黒崎東宝劇場
　北九州市の映画館、黒崎東宝劇場で「イノヴェイション2002〈女性・高齢社会・福祉〉愛・老・命」をテーマに2週間フルタイムで上映。黒坪館長は非常に熱心に高齢者福祉に取り組んでいて、いずれは映画館とケアセンターを合体したいのだとか。
　初日に浜野監督の舞台挨拶。
右から、黒坪英二館主、浜野監督、
司会の友成真樹子さん、
アクティブボイスの増永研一プロデューサー		 キャンペーンでＲＫＢ毎日放送（福岡）に
出演中の浜野監督