2001年7月14日
北海道立文学館主催上映会
 ・01年7月14日(土)午後2時半より、ホテルライフォート札幌にて。
 ・主催:映画『百合祭』北海道上映実行委員会/(財)北海道文学館
  (実行委員会=山口昌男。樫田一恵。千龍正夫。玉木博司。中澤千磨夫。中島洋。
   滑川えり子。波多野ゆかり。平原一良)
 ・上映後に、吉行和子さん、桃谷方子さん(原作者)、浜野佐知監督によるトーク。

 原作者の桃谷方子さんが札幌在住で、小説『百合祭』は99年の北海道新聞文学賞を受けた作品。また、映画化のプロセスにおいて、2000年8月、北海道立文学館で行われた『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』上映会を機縁に知り合った人脈のバックアップがあり、映画『百合祭』の後援として(株)北海道新聞社と(財)北海道文学館が名を連ねている。
 それに先立つ5月23日、東京の富士フイルム本社試写室に関係者を集め、開かれた特別試写会(主な出演者や桃谷さんが舞台挨拶)を取材した北海道新聞文化部の加藤浩嗣記者が、試写の模様を詳細に報道。また、札幌での上映が決まった後には、桃谷さんインタビューを行って、大きく紙面を割いた(このインタビューは、映画のパンフレットに再録)。また、上映会直前に実行委員でもある中澤千磨夫教授が、やはり北海道新聞に「ふたつの『百合祭』」と題するエッセイを発表(このエッセイもパンフレットに再録)。
 当日は400席がほぼ満員の盛況となり、上映後のトークもおおいに盛り上がった。
 後日、上映会の模様と吉行さんインタビューが、北海道新聞に掲載される。
関係者の打ち上げで、
桃谷さん、吉行さんを囲んで
吉行さん、桃谷さん、浜野監督によるトーク

2001年8月26日〜9月1日
東京ウィメンズプラザ・ホール自主上映会
 ・01年8月26日(日)〜9月1日(土)。東京ウィメンズプラザ・ホール。
 ・舞台挨拶の初日を除いて、1日2回上映(午後2時/7時)。
 ・主催:『百合祭』上映委員会。

 上映委員会主催による自主ロードショー。事前にプレス試写を行い、共同通信社の西出勇志記者による記事が全国配信されて、各地から問い合わせが相次いだ。しかし、上映直前の8月24日、毎日新聞の「生活いきいき家庭」欄に、小島明日奈記者の記事が大きく掲載され、この日の早朝から、上映委員会の電話は殺人的なラッシュとなる。大見出しで「高齢者の性愛」「女性の側から主体的に描く」と謳ったものだが、高齢者の方々からの積極的なリアクションに、認識を改める。
 初日には、吉行和子さん、ミッキーカーチスさんを始め、出演者全員が舞台挨拶。200人以上の観客が詰め掛けた。
 3日目の昼の回に、吉行さんがお母さまのあぐりさんと来場。たまたまミッキーさんも立ち寄り、吉行さんとともに即席のスピーチで観客サービス。吉行さんは「母には刺激が強いと思って黙っていたけれど、一人でも(観に)行く、というので、仕方なく同行した」と挨拶して、会場を湧かせる。あぐりさんは「とても面白かった」と浜野監督を激励し、吉行さんを誉め上げるミッキーさんには「もう映画は終わったんだから」と「三好さんぶり」をからかう。
初日の舞台挨拶より

2001年9月9日
あいち国際女性映画祭2001
 ・01年9月9日(日)。ウィルあいち。
  『百合祭』上映は、9日(日)午前10時より。
 ・主催:(財)あいち女性総合センター・あいち国際女性映画祭運営委員会

 今年第6回目を迎えた国際女性映画祭。2年前(1999年)に「第七官界彷徨−尾崎翠を探して」で初参加。
 「百合祭」上映当日は、会場のウイルあいちの800席のホールが満席となり、入場出来なかった人も。朝10時という時間帯にもかかわらず、早くから行列している熟年男女の方々を見ると、セクシュアルなテーマがタブーだった時代はすでに終わっていること、むしろ、大切な関心事としてクローズアップされていることを実感する。
 上映後のトークでは、浜野監督と、吉行和子さん、ミッキーカーチスさんが登場、ミッキーさんが、「吉行さんの足はツルツルだった」と暴露(?)すると、吉行さんも「公私ともに最後の濡れ場です」と応戦(?)して会場を沸かせた。会場からも元気のいい発言が相次ぎ、爆笑の連続となった。
記者会見 オープニング・レセプション

2001年9月28日〜30日
ウィングス京都女性映画祭
 ・01年9月28日(金)〜30日(日)
  『百合祭』シネマ&トークは、29日(土)午後1時半より。
 ・主催:(財)京都市女性協会・京都市
 ・会場:ウィングス京都(京都市女性総合センター)

 京都映画祭の一環として、ウィングス京都で開かれた女性映画祭。「女性監督から吹く新しい風」というテーマのもとに、『百合祭」の上映と、浜野監督&吉行和子さんのトークが行われた。関西初公開ということもあって、早々とチケットが売り切れ、当日も長蛇の列ができる。220席の会場が満席となり、階段に座って観る観客も。
 お客さんは幅広い世代の女性たちがほとんどで、温かい雰囲気に満ちた上映会となった。吉行和子さんと監督のトークでは、大阪在住の梅林紀子監督が司会を務め、吉行さんは「20年前の『愛の亡霊』に並ぶ、女優生活二度目の転機となった作品」と「百合祭」にたいする想いを語ってくれた。
花束を渡すのは、
制作の松岡誠君のお母さん

2001年10月19日〜29日
渡辺淳一文学館自主上映会
 ・01年10月19日(金)〜29日(月)。1日3回上映。
 ・主催:『百合祭』上映委員会
 ・会場:渡辺淳一文学館

 東京に続く、『百合祭』上映委員会主催のロングラン自主上映。会場の渡辺淳一文学館は、中島公園に隣接した閑静な住宅街にある。上映直前に北海道新聞と朝日新聞が紹介、また上映中に毎日新聞、読売新聞の紹介記事も出て、集客に貢献。特に北海道新聞の加藤浩嗣記者による、浜野監督の「人」欄への紹介で後半は大いに盛り上がった。
地元のラジオノスタルジアに出演した
桃谷さんと浜野監督

2001年10月30日
徳島新聞社主催「百合祭」シネマ&トーク
 ・01年10月30日(火)。2時/6時
 ・主催:徳島新聞社
 ・会場:徳島市文化センター

 浜野監督の出身地(鳴門市)である徳島県での上映会。『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』の時には「徳島で観れない映画を観る会」をはじめとする有志の方々のお世話になったが、今回は徳島新聞社が主催する「翔(はばた)け21世紀の長寿社会」事業の一環として開催された。昼夜2回の上映に、計1,400人が詰め掛け、主催者も驚く盛況ぶりとなった。吉行和子さんと浜野監督のトークでは、地元の人気DJ梅津龍太郎さんが司会し、軽妙な話術で会場の笑いを呼んだ。
左端が司会の梅津さん

2002年10月28日〜11月1日
第14回東京国際女性映画祭
 ・日時:01年10月28日(日)〜11月1日(木)
    『百合祭』上映は、11月1日(木)昼12時より。
 ・主催:東京国際女性映画祭実行委員会
 ・会場:東京ウイメンズプラザ 

 98年のこの映画祭こそ、浜野佐知監督の新しいスタートラインだった。ジェネラル・プロデューサである高野悦子さんの後進に対する励ましの言葉は、個別的ケースを越えて感動的だった。『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』は、その後、日本の各地、世界の映画祭を経巡り、第2作の『百合祭』へとつながっている。
 上映前の舞台挨拶には、吉行和子さん、白川和子さん、原知佐子さん、大方斐紗子さんが駆け付けてくれた。8月に同じ会場で自主上映しているため、集客が心配されたが、二階席も埋まる大入り満員となった。
記者会見。前列中央が高野悦子さん パーティーで。白川さん、大方さんも出席
上映前の舞台挨拶で

2001年11月1日
青森県男女共同参画センター主催上映会
 東北公益文科大学の伊藤真知子助教授のトーク

2001年11月15日
ウィメンズネット旭川設立5周年記念上映会
 ・01年11月15日(木)。2時/6時30分
 ・主催:ウィメンズネット旭川
 ・会場:旭川市民文化会館小ホール

 「女性が真に生き生きと生きていける社会の実現を目指し、性による差別を無くするために行動する」ことを目的に、活発な活動を続けるウィメンズネット旭川の設立5周年記念の上映会。小ホールといえども、350人近くが入れる会場に観客があふれ返り、通路はもとより左右の空きスペースにまで座り込んで観るお客さんもー。2回上映で850人以上が入り、主催側も嬉しい悲鳴をあげる。前夜、雪が降って寒いなか、熱っぽい上映会となった。札幌から桃谷さんも駆け付けた。
ウィメンズネット旭川の皆さんと

2001年11月18日
名古屋ワーキング・ウーマン主催上映会
 ・日時:01年11月18日(日)午後1時30分
 ・主催:ワーキングウーマン
 ・会場:愛知芸術文化センター

  働く女性たちのグループが主催する上映会で、あいち国際女性映画祭のメインスタッフでもあるフリーライターの高野史枝さんもそのメンバーの一人。年末から名古屋シネマスコーレで行われる正月ロードショーの先行上映という位置付けで、上映&浜野監督のトークが開催された。普段は高年齢層が多い上映会だが、この日はキャリアウーマンらしき方々や男性も多く、いつもとは異なった雰囲気の客席だった。トークの司会は高野さんで、『百合祭』についても浜野監督についても良く知った人だけに、ポイントをついた進行となった。
意気の合った高野史枝さんと浜野監督 ワーキングウーマンの皆さんと

2001年11月23日〜12月2日
岡山市立オリエント美術館自主上映会
 ・日時:01年11月23日(金)(先行イベント)
 ・会場:岡山国際交流センター
『百合祭』2回上映&浜野監督と吉行和子さんのトーク
 ・日時:01年11月25日(日)〜12月2日(日)
 ・会場:岡山市立オリエント美術館。連日3回上映。(月曜休館日)
 ・主催:『百合祭』上映委員会 
 ・共催:岡山映画鑑賞会 /岡山映画祭/青い鳥

 東京、札幌と続いたロングラン自主上映の打ち止めは岡山。岡山映画観賞会の真田明彦さん、岡山映画祭の小川孝雄さんとの、以前からの交流がベースとなって実現した。両団体の他にも、福祉作業所&沖縄特産品の青い鳥、岡山市役所の職員労組の女性有志、さらにボランティアが参加。
 また、岡山は吉行和子さんとも縁の深い土地であり(ご両親の吉行エイスケ氏、あぐりさんは岡山出身)意義のある上映会となった。吉行さんと浜野監督のトークは、映画観賞会の右遠和子さんが担当。子供の頃、よく岡山のおばさんの家に預けられていたという吉行さんは、故郷に帰ったかのようにリラックスした表情で、思い出を語った。
先行イベントでのトーク風景 左端が司会の右遠さん
打ち上げの後の記念写真

2001年12月1日
日本女性会議2001
 ・日時:01年12月1日(土) 午後1時30分
 ・主催:日本女性会議2001みと実行委員会
 ・会場:水戸市民会館

 2001年9月28日ー29日に水戸市で開催された、「日本女性会議2001みと」のアフターイベントとしての上映&吉行和子さんと監督のトーク。
 約700人の観客を前にしてのトークは、長谷川幸介氏(茨城大・助教授)の軽妙にして問題提起をふくんだ司会でおおいに盛り上がり、会場からも質問、感想などが相次ぎ、有意義なものとなった。
 「水戸でこの映画を上映できた意義は大きい。水戸はこれから女性達の手によって変わって行きます」と語った実行委員の言葉が印象的だった。

2001年12月19日〜2002年1月11日
シネマスコーレロードショー
 『百合祭』初の劇場ロードショー。名古屋市の映画館シネマスコーレで正月興行として2週間フルタイムで上映。中日に浜野監督の舞台挨拶。