映画『雪子さんの足音』

制作:株式会社旦々舎
   映画『雪子さんの足音』製作委員会

原作:木村紅美「雪子さんの足音」(講談社刊・第158回芥川賞候補作品)
監督:浜野佐知
脚本:山ア邦紀

出演:川島雪子=吉行和子
   小野田香織=菜 葉 菜
   湯佐 薫=寛 一 郎
   高梨秋江=大方斐紗子
   川島良雄=野村万蔵
   市川 誠=宝井誠明

協力:静岡市


☆木村紅美(きむら・くみ)
2006年「風化する女」で第102回文學界新人賞受賞
2008年「月食の日」で第139回芥川賞候補
2013年「夜の隅のアトリエ」で第35回野間文芸新人賞候補
2017年「雪子さんの足音」で第158回2017年下半期芥川賞候補

☆浜野佐知(はまの・さち)
1998年 『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』(原作・尾崎翠)で日本インデイペンデント映画祭・林あまり賞を受賞
2000年 「第4回・女性文化賞」受賞
2001年 『百合祭』(原作・桃谷方子)でトリノ国際女性映画祭・準グランプリ、フィラデルフィア国際映画祭・グランプリ、ミックスブラジル国際映画祭・グランプリ受賞、他、世界36カ国・58都市で上映
2002年 文化庁派遣の芸術家海外研修員としてフランス・パリに留学
2005年 「女が映画を作るとき」(平凡社新書)出版
2005年 ヨーロッパ・アジア交流基金の招聘により、ヨーロッパ各地を訪問
2006年 『こほろぎ嬢』(原作・尾崎翠)
2011年 『百合子、ダスヴィダーニヤ』(原作・沢辺ひとみ)でリュブリャナ国際映画祭・ピンクドラゴン賞(審査員賞)受賞

☆山ア邦紀(やまざき・くにのり)
1998年 『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』(原作・尾崎翠)脚本
2001年 『百合祭』(原作・桃谷方子)脚本
2006年 『こほろぎ嬢』(原作・尾崎翠)脚本
2011年 『百合子、ダスヴィダーニヤ』(原作・沢辺ひとみ)脚本


キャスト
☆吉行和子(よしゆき・かずこ)
東京都出身。舞台「アンネの日記」(57)でデビュー。

『にあんちゃん』(59監督:今村昌平)で毎日映画コンクール女優助演賞、『愛の亡
霊』(78監督:大島渚)、『東京家族』(13監督:山田洋次)で日本アカデミー賞優秀
主演女優賞を受賞。その他の主な映画出演作に、『百合祭』(01監督:浜野佐知)、
『おくりびと』(08監督:滝田洋二郎)、『ひまわりと子犬の7日間』(13監督:平松
恵美子)、『家族はつらいよ』シリーズ(17・18監督:山田洋次)、『亜人』(17監督:
本広克行)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17監督:山崎貴)など。『妻よ薔薇のよう
に 家族はつらいよV』(18監督:山田洋次)が5月公開予定。
☆菜 葉 菜(な は な)
2015年 『YUMENO』(鎌田義孝)
2010年 『ヘヴンズストーリー』(瀬々敬久監督)
2011年 『百合子、ダスヴィダーニヤ』(浜野佐知監督)
2016年 『64(ロクヨン)』(瀬々敬久監督)
     他、インディズ、メジャーを問わず数々の映画に出演

ゆうばり国際映画祭・最優秀主演女優賞
☆寛 一 郎(かん いち ろう)
2017年 『菊とギロチン-女相撲とアナキスト』(瀬々敬久監督)
2017年 『ナミヤ雑貨店の奇跡』(廣木隆一監督)
2017年 『心が叫びたがってるんだ。』(熊澤尚人監督)

三國連太郎を祖父、佐藤浩市を父に持つ


【ストーリー&企画意図】
 雪子さんとは、はたして誰だったのだろう。そして、何を望んでいた?

 学生時代を過ごした都市に出張してきた公務員の湯佐薫は、20年前に下宿した月光荘の大家、川島雪子が熱中症で孤独死したことを新聞記事で知る。
 大学3年の夏、大家の雪子さんと間借り人の小野田さんと、二人の女性の過剰な好意と親切に窒息しそうになった日々が蘇る。
 教養もあって文化的な香りに憧れる老嬢の雪子さんと、肉親や職場の人間関係に屈折したコンプレックスを持つ小野田さんの、真綿で首を絞めるような善意と物質的な援助。当初はうまく利用しようとも考えたが、彼女たちの内奥に秘めた欲望とエネルギーに触れ、底知れない恐怖を覚えて逃げ出してしまったのだ。

 20年後の今、薫は再び月光荘を訪れようとしている。月光荘を出てから、どういうわけか薫は女性と付き合うのが苦手になり、いまも独身で暮らしている。あの一夏の経験が影を落としているのだろうか。
 SNSで検索すると、最近まで下宿していた男女が追悼のコメントをアップしていたが、そこから浮かび上がってくる雪子さんには不思議な謎があった。雪子さんが下宿人に語った身の上話とはなんだったのだろう。
 そして20年後の小野田さんはどうしているのだろう。
 「親切で優しい大家のおばあさん」とは懸け離れた、一人の女性のリアルな闇が20年後の薫を包み、月光荘から天に続く階段を上っていく雪子さんの足音が聞こえてくる。
 群れずに生きる女性たちの孤独を描いてきた実力派作家、木村紅美が初めて男性を語り手にした「雪子さんの足音」(18年2月講談社刊)は読書界に大きなセンセーションを呼び、芥川賞候補にもなりました。
 男子大学生の目を通じて、一見平凡そうに見える老若二人の女性の得体の知れない謎と、思いがけないダークサイドが現れます。



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