「映画の教室 2019」


「映画の教室 2019」
日本の女性監督ー道を拓いた女たち...
Film Class of 2019
日本に女性監督が登場するのは、欧米に比べて遅い1936年のことでした。1940年代になると記録映画などの分野で女性が演出を手がけるようになり、また、その後、劇映画、アニメーション映画、自主製作映画、ピンク映画などでも女性監督が作品を発表していきます。本企画では、日本の映画監督として道を切り拓いた女性たちの作品を、当館所蔵作品の中から5回にわたり紹介します。各回、研究員による解説付きです。映画の基礎を学びたい方々のご参加をお待ちしております。

(その5回目)
12月04日[水]7:20pm-
女性たちの生/性 ( 108分)
『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』Ⓒ旦々舎

1970年代初頭にピンク映画の監督としてデビューし、これまでに400本を超える作品の監督・プロデューサーをつとめている浜野佐知。1984年に映画製作会社旦々舎を設立、1998年には初の自主映画『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』を製作し、当時忘れられていた女性作家・尾崎翠を描いた。その後も老年女性の性愛をテーマにした『百合祭』(2001年)、女性同士の愛を描いた『百合子、ダスヴィダーニヤ』(2011年)、新作『雪子さんの足音』(2019年)など、女性たちの生/性に向き合った作品を発表している。